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蓄電池
今回は、新しくなった京セラエネレッツァプラスについて解説します!
旧機種との違い
先に、今までのエネレッツァをご存じの方に、従来のエネレッツァと新しいエネレッツァの違いを簡単に紹介します!
大きな違いはハイブリッドパワコンが追加され、ハイブリッド型蓄電池システム、エネレッツァPlusとして使用できるようになったことです!もう1つは、蓄電池ユニット1台の定格容量が5kWhから5.5kWhに増えたことです。最大3台設置で16.5kWhの蓄電池システムにできます。
また、パワコンの最大出力が、通常時3kWで、停電時は2kVAでしたが、これが通常時5.9kW、停電時6kVAになりました。これにより、大容量の太陽光発電システムに接続できるだけでなく、停電時でも通常時に近い環境で過ごすことができます。そして、蓄電池のコスパに関わるサイクル寿命が業界トップの20,000サイクルにまでなりました。
では、京セラエネレッツァを初めて知った方にも向けて、この機種の仕様や特長について詳しく紹介していきます!
リン酸鉄系クレイ型リチウムイオン
京セラエネレッツァPlusは、リン酸鉄系リチウムイオン電池の中でも、クレイ型と呼ばれる蓄電池で、液系の蓄電池とは異なる製造方法を採用しています。
詳しい製造方法については省略しますが、このクレイ型蓄電池は、液系蓄電池よりショートや発火のリスクを低減しています。また、クレイ型だからこそ実現できる「バインダーフリー」と「独自開発の電解液」により20,000サイクルという長寿命を実現しています。
リチウムイオン電池は電池の中でも寿命の長い電池に分類されますが、エネレッツァはこれらの技術によりさらに長寿命です。長寿命のメリットは劣化が少ないことです。長寿命であれば、単に長く使うことができるだけでなく、こちらのグラフのように利用できる容量も大きくなります。
仕様・性能
次に、サイクル数以外の京セラエネレッツァPlusの性能を見ていきます。
まず、パワコンの入力回路数は4回路、パワコンへ入力できる最大入力電力は7.2kW、ただし1回路あたり最大2.4kWです。パワコンに接続できる太陽光パネルの総容量は9.9kWです。使用温度範囲は-20℃~+40℃です。ハイブリッドパワコンの最大出力は、冒頭でも説明した通り、通常時が5.9kWで、停電時は6kVAです。太陽光発電した直流の電力をご自宅で使うための交流へ変換してパワコンから出力するときの変換効率は、95.5%です。蓄電池への最大入出力電力は、通常時は1.5kW/3.0kW/4.5kWで、停電時は2.0kW/4.0kW/4.5kWです。
システム構成
次に、京セラエネレッツァPlusのシステム構成を見ていきます。
システムはハイブリッドパワコンを中心として、太陽光パネル、蓄電池、分電盤・切替盤、リモコンが接続されます。システムには通信モデムがついていて、LTE無線通信によりメーカーのサーバと接続し、保証期間の15年間無料で見守りサービスを受けることができます。
また、停電時には、第三の供給源として、市場流通品の発電機やポータブル蓄電池、自動車のACコンセントからお自宅へ電力供給することができます。具体的には、オプション品のEXボックスとEXケーブルを追加設置することで、パワコン経由で最大1500Wの電力を自宅へ供給することができます。系統連系する家庭用蓄電池のメリット活かしながら、今持っている機器を無駄にせず有効活用することができます。
外観
続いて、各機器の外観について紹介いたします。
こちらが5.5kWhの蓄電池ユニットです。
最大3台設置して16.5kWhの蓄電池システムにすることができます。横幅が約50cm、高さが約55cm、奥行が約30cmです。重さは1台64kgです。
パワコンも蓄電池ユニットと同じデザインで、蓄電池ユニットが3台になってもパワコンは1台です。横幅が約50cm、高さが約55cm、奥行が約20cmです。
リモコンはこちらで、本体は白ですが画面背景は黒です。
横幅が17cm、高さが約15cm、奥行が2.4cmです。蓄電池残量、蓄電池充放電、太陽光発電、売電量、買電量、電気の流れを確認することができます。停電になると、おうちのアイコンの中のランプが黄色から赤へ変わります。
運転モード
次に蓄電池の運転モードについて紹介いたします。運転モードは、通常時の売電モード、グリーンモード、フルグリーンモードの3つと停電時の電池放電優先モード、外部電源優先モード、電池放電禁止モードの3つがあります。
まず、売電モードは、太陽光発電の余剰電力を売電する運転モードです。時間帯別電気料金プランの安い夜間電力を蓄電池への充電して、夜間電力以外の時間帯で放電します。
グリーンモードは、太陽光発電の余剰電力を蓄電池へ充電させる運転モードです。また、夜間電力の充電もできるため、蓄電池を有効活用する運転モードです。
フルグリーンモードは太陽光発電の余剰電力のみを充電して買電量を低減する運転モードです。夜間電力の充電はできません。
次に、停電時の電池放電優先モードは、名前の通り、停電時に蓄電池からの放電を優先させる運転モードです。
外部電源優先モードは、オプション品のEXボックス、EXケーブルで発電機やポータブル蓄電池、自動車のACコンセントからおうちへ電力供給を優先させる運転モードです。蓄電池の充電を残しながら、電気を安定して使いたいときにオススメです。
電池放電禁止モードは、停電中ではあるけど、さらなる天候の悪化や、夜間に備えて電池からの放電を停止したいとき設定する運転モードです。
停電時出力設定
また、停電時に蓄電池からの出力を制限することができます。これは、停電時の電気の使い過ぎを意図的に防止して、蓄電池を長時間使用したり、太陽光発電の余剰電力を充電に回したりするために設定します。
この出力設定を超えて電力を使用した場合は、蓄電池システム自体が落ちてしまいます。その場合は、消費電力を抑えてから、リモコンで蓄電池システムを復旧させてください。
安全性と保証
最後に京セラエネレッツァの安全性と保証について紹介いたします。
まず、京セラエネレッツァの部品は100%国内製造です。他社では、電池部分を国内で製造していても、それ以外の部品を海外で製造していることがほとんどです。エネレッツァはすべての部品を国内で製造しており、国内製造したデータを蓄積することで品質を管理しています。
また、機器保証はリモコンを除いて15年、自然災害補償10年がついています。リモコンの保証は5年です。蓄電池容量については、50%以上を15年保証しています。
まとめ
京セラの新しいエネレッツァPlusの紹介は以上です!業界トップの20,000サイクルという長寿命な点が他メーカーよりも頭一つ抜けている点です。それ以外の性能も業界トップクラスで、100%国内製造も安心できる点の1つです。
ただ1点きになるところは16.5kWhの蓄電池システムにすると蓄電池ユニットが3つも必要なところです。それらを設置できるスペースがあることや3つも設置すると景観が気になります。このようなことも含めて、これから蓄電池の導入を検討している方は是非候補の1つにしてみてください!
蓄電池選びでこんなことに悩んでるという方は気軽に連絡ください!
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