ブログ・YouTubeBlog & Youtube
太陽光発電
今回は、AIKOの太陽光パネルについてご紹介します!
AIKOソーラーとは?
AIKOは、クリーンエネルギー分野のリーディングカンパニーであり、太陽光発電製品の研究開発・製造を行う企業です。本社は中国にあり、2009年に設立されました。
実は、AIKOはもともと、太陽光パネルそのものを作るメーカーではなく、パネルを構成する太陽電池セルの製造を専門としていた企業です。長年にわたり、高効率な単結晶PERCセルを開発し、世界中の太陽光パネルメーカーに供給してきました。
さらに、日本国内のメーカーにも太陽電池セルを供給しており、AIKOのセルを使用した日本市場向けの太陽光パネルの製造を依頼されるケースもあります。このように、AIKOの技術は日本の市場にも密接に関わっています。
また、AIKOは2022年以降、太陽電池セルだけでなく、自社ブランドの太陽光パネルの製造・販売にも進出しました。セルの技術力に自信があるからこそ、自社ブランドのパネルを開発し、市場に投入してきました。さらに、AIKOは技術革新に力を入れており、数々のブレークスルーを達成しています。
例えば、世界初の管状PERCセルの量産化に成功し、ABC太陽光パネルは、2023年3月から現在まで、結晶シリコン太陽光パネルの効率ランキングで首位を維持しています。そして、2023年には「Intersolar AWARD 太陽エネルギー革新技術賞」を受賞するなど、その技術力は世界的に評価されています。
日本市場にも積極的に進出しており、東京都港区に日本法人であるAiko Energy Japan株式会社を設立しています。さらに、日本国内のプロジェクトでは、AIKOの太陽光パネルを採用するケースが増えており、発電効率の向上に貢献しています。今後、さらに注目されるメーカーの1つとなるでしょう。高効率な太陽光パネルを検討している方にとって、AIKOは有力な選択肢の一つとなります。
AIKOの住宅用太陽光パネルのラインナップ
では、現在住宅用として販売されているAIKOの住宅用太陽光パネルについて紹介いたします。
AIKOの住宅用太陽光パネルは、大きく分けて「ネオスター」シリーズと「ネビュラ」シリーズの2種類があります。
まず、「ネオスター」シリーズです。「ネオスター」は、出力455Wの片面ブラック仕様で、美しいフルブラックの見た目が特徴です。表面の配線や電極を裏面に集約することで、洗練されたデザインとなっています。
特に注目すべきなのが、変換効率の高さです。「ネオスター」の変換効率は業界トップクラスの23.1%となっています。
変換効率とは、太陽の光エネルギーをどれだけ電気エネルギーに変換できるかを示す指標で、この数値が高いほど、同じ設置面積でより多くの電力を生み出せます。現在の市場では、変換効率20%以上で合格ライン、22%を超えると高効率とされています。たった0.1%の違いでも、太陽光パネルの性能においては大きな差を生みます。
次に、「ネビュラ」シリーズです。「ネビュラ」は、出力445Wの高い防眩性を持つパネルで、反射光を抑える仕様となっています。防眩パネルでありながら、変換効率は22.3%と非常に高く、発電量の確保と景観への配慮を両立した設計となっています。
また、「ネビュラ」は8.6kgという軽量仕様です。他社の太陽光パネルが1枚約20kgであるのに対し、設置負担を大幅に軽減できます。
AIKOの太陽光パネルの特長
次に、AIKOの太陽光パネルの特長について紹介いたします。
1.トップクラスの発電量と変換効率
1つ目は、トップクラスの発電量と変換効率です。「ネオスター」「ネビュラ」シリーズには、N型ABC(All Back Contact)技術を採用したN型パネルが使われています。
この技術により、AIKOのABCパネルの最大の特徴の1つである「局部遮蔽に対する出力の最適化」をわかりやすく伝えることができる動画をYouTubeで配信していますので、是非ご覧ください!
一般的な結晶系の太陽光パネルには、1枚のパネルに3つのバイパス回路があります。AIKOのABCパネルはすべてのセルにバイパス機能がついており、影による出力ロスを、セル単位で抑えることができます。これにより、太陽光発電システム全体の出力ロスも大きく軽減させることができます。
例えば、木の葉などでパネルに影ができた場合、従来の3つのバイパス回路がある太陽光パネルですと、影ができたセルと直列でつながっているセル、つまり、1/3、約33%の出力ロスとなってしまいます。別のバイパス回路部分も影ができてしまうと、66%、99%などのロスになってしまうケースはまれではありません。
そのパネルが他のパネルと繋がり、数枚で直列につながっていると、そのパネルに引っ張られ、全体的に出力が落ちてしまいます。第三者機関の検証結果では、セル1枚を塞いだ状態でも、TOPCon技術と発電量に30%の差が出ており、この遮蔽ロス改善機能によってどれだけの発電量の差が出るかが分かります。
さらに、Bloomberg New Energy FinanceのTier1基準を満たしているPVモジュールメーカーにも認定されています。このTier 1基準とは、BNEFが銀行融資の観点から太陽光パネルメーカーの信頼性を評価する指標です。AIKOの製品が金融機関からの信頼性が高く、プロジェクトでの採用実績が豊富であることを示しています。
2.温度変化に強く、夏場でも高い発電量を維持
特長の2つ目は、温度変化に強く、夏場でも高い発電量を維持できるところです。太陽光パネルは通常、気温が高くなると発電効率が落ちます。
実際に、1年の中で最も日射量が多い7月・8月よりも、少し気温が下がる4月・5月や9月・10月の方が、発電量が多くなることが一般的です。太陽光パネルの発電効率が周囲の温度にどのように影響されるかを示す指標が「温度係数」です。この数値が小さいほど、温度が高くなっても発電効率が落ちにくくなります。
「ネオスター」「ネビュラ」シリーズの温度係数は-0.26%/℃で、パネル温度が1℃上昇すると発電効率が0.26%低下することを意味します。他社の太陽光パネルと比較しても、温度変化に強いことがわかります。
また、落ち葉などの遮蔽物があった場合、1時間後にTOPConパネルは160℃、P型パネルは150℃まで温度が上昇しますが、ABCパネルは100℃以上にはならず、出力低下を抑えられる点も優れています。
3.長期保証と安全性
特長の3つ目は、長期保証と安全性です。「ネオスター」シリーズの出力保証期間は30年、「ネビュラ」シリーズは25年となっています。
出力保証値は、ネオスターシリーズは初年度99%、2年目以降の年間低下率は-0.35%、30年目の出力保証値は88.85%です。「ネビュラ」シリーズの場合低下率が少し高いですが、それでも25年目の出力保証値は84.3%となります。
一般的に、太陽光パネルは設置後に少しずつ劣化しますが、このような保証があることで長期間にわたって安定した発電が可能となります。また、劣化率が低いとされるTOPConパネルよりもさらに劣化しにくく、長期的に高い発電量を維持できます。
さらに、クラック耐性が高く、ホットスポットが生じにくい構造であるため、安全性にも優れています。
AIKOの太陽光パネルのデメリット
次にAIKOの太陽光パネルのデメリットもしっかりお伝えします。
まず、「ネオスター」と「ネビュラ」は、異なる仕様のため組み合わせて設置することができません。また、海外メーカー特有のパネルサイズが大きい設計のため、日本の寄棟屋根などの複雑な形状の屋根には設置が難しいケースがあります。設置容量を重視する場合は、他メーカーの設計も依頼し、比較検討することをおすすめします。
AIKOの太陽光パネルの価格
最後に価格帯について説明いたします。こちらが2025年おすすめ太陽光パネルの動画で紹介した太陽光パネルの価格帯です。具体的な価格はメーカーの規定により公表できませんのでご了承ください。気になる方はぜひお問い合わせください。
今回紹介したAIKOの「ネオスター」は、ハンファRe.RISEとカナディアンC6.2シリーズと同価格帯です。これら3つのメーカーは価格帯が同じでも、それぞれP型パネル、N型TOPConパネル、N型ABCパネルと種類が異なるのが面白い点です。
高くても40年という長期保証が良い!という方はマキシオンを、完全コスパ重視ならAIKO、AIKOだと屋根に綺麗に配置できない場合は3つのサイズを組み合わせできるカナディアンソーラーがいいでしょう。
発売予定の太陽光パネル
続いて、AIKOが新たに発売を予定している「ネオスター」シリーズの485Wモデルをご紹介します。
この新モデルは、現行の「ネオスター」シリーズ(460W)と同じサイズながら、485Wの高出力を実現しています。さらに、変換効率は世界最高レベルの24.3%。これにより、限られた屋根スペースでも効率よく発電できるのが大きな魅力です。
もちろん、耐久性も抜群です。現行モデルと同様に、初年度の劣化率は1%以下、2年目以降の年間劣化率も0.35%以下。さらに、出力保証は30年間と、長期間にわたって安定した発電性能を維持できます。
また、温度変化への強さも変わりません。温度係数は1℃あたり-0.26%と優れた数値で、夏場の高温時でも発電ロスを最小限に抑えられます。これだけの性能を持つ新モデルが登場すれば、「選択肢はこれ一択!」といっても過言ではないですね。発売が楽しみです!
まとめ
今回は、AIKOの太陽光パネルについて、詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
高性能な太陽電池セルを製造してきたAIKOが、いよいよ本格的に太陽光パネル市場に参入!これまで培ってきた技術力を活かし、業界トップクラスの変換効率を誇る「ネオスター」シリーズ、「ネビュラ」シリーズ、そして発売予定の485Wモデルと、魅力的な製品を次々と展開しています。
住宅用太陽光パネルの選択肢として、AIKOが今後さらに注目されることは間違いありません。太陽光発電を導入する際は、設置環境や目的に合った製品を選ぶことが重要です。今回の情報が、皆さんの選択肢の一つとして参考になれば幸いです。
もちろん、太陽光パネルや蓄電池の設置だけでなく、設置後も上手に使えるようアフターフォローを重視している方は、見積りも受け付けていますので、お気軽に連絡ください!
お問い合わせはこちら