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太陽光発電
今回は、2025年6月から販売開始する、製品保証、出力保証ともに業界最長40年を誇るマキシオンシリーズの新型太陽光パネルを紹介します!業界最長の40年保証を実現できる技術については、前のマキシオン400Wパネルの動画で詳しく解説しておりますのでこちらをご覧ください。
従来モデル400Wの現状と今後、新型モデルのスケジュール
まずは、現行モデル「SPR-MAX3-400」の現状と今後についてご説明します。この400Wモデルは、新型モデルの登場に伴い、生産が終了となります。とはいえ、現在は国内に在庫があり、今の販売ペースでいけば、販売終了の時期は「9月末ごろ」になる見込みとのことです。なお、マキシオンの40年保証に対応するための製品在庫については、日本の総代理店であるM-IBCが別途しっかり確保していますので、その点はご安心ください。
そして、新型モデルの販売スケジュールについては、設計・見積もり対応は5月中旬ごろから、当社をはじめとした正規代理店で順次スタート予定です。出荷は6月上旬から開始される予定となっています。
新型430Wパネル
それでは、新型の太陽光パネルについてご紹介します!
今回のモデル名は「SPR-MAX3-430-R」。マキシオン独自の「バックコンタクト技術」を採用しているのが大きな特徴です。公称最大出力は430W、変換効率は22.7%。しっかりとした発電性能を備えています。サイズは横幅1812mm、縦1046mmで、重さは21.2kg。ラインナップはこの1モデルのみとなっています。そのため、寄棟屋根などの形が複雑な屋根では、パネルを効率よく配置できない場合があります。屋根の形状や設置容量を重視される方は、他メーカーのパネルとも比較してみるのがおすすめです。なお、このモデルは「製品保証」と「出力保証」ともに業界最長の40年!さらに、40年経っても88%以上の発電性能を保証するという高い耐久性も、従来モデルからしっかり引き継がれています。
従来モデルとの比較
では、従来の400Wモデルと比べて、新しいモデルはどこが変わったのかを見ていきましょう。
まず、注目すべきは「公称最大出力」です。400Wから430Wにパワーアップしています。「出力が上がったなら、発電効率も良くなっているのでは?」と思うかもしれませんが、実は、パネルのサイズ自体も大きくなっています。横幅は、従来モデルが1690mmだったのに対し、新モデルでは1812mmと、122mm(約12cm)も広くなっています。そのため、変換効率としては、22.6%から22.7%へと、わずかなアップにとどまっています。むしろ、サイズが大きくなったことで、寄棟屋根や形が複雑な屋根の場合、以前よりもレイアウトの自由度が下がってしまい、うまく載せられないケースも出てくる可能性があります。
従来モデルとの大きな違いは、「公称最大出力電圧」と「公称最大出力電流」です。簡単に言うと、電圧はこれまでの約半分になり、電流はそのぶんほぼ倍になっています。この変化の理由は、パネル内部の電気配線の方式を変更したことにあります。従来モデルでは、太陽電池セルをすべて直列に接続していましたが、新型モデルではセルを「2並列」に接続する方式に変わっています。イメージとしては、乾電池の直列・並列つなぎを思い出していただくとわかりやすいかと思います。セルの直列数が減り、代わりに並列数が増えたため、結果として電圧は下がり、電流は増えるというわけです。
「公称最大出力電圧」がほぼ半分になったことで、パワーコンディショナの1回路あたりに接続できるパネルの直列枚数が増えるというメリットがあります。しかし一方で、従来モデルは1枚からでも接続できたのに対し、新型モデルは電圧が下がったため、1枚だけでは電圧が足りず、2,3枚以上の接続が必要になります。つまり、1回路1枚だけでの運用はできなくなったということです。さらに、「公称最大出力電流」がほぼ倍になったことにより、パワーコンディショナの1回路あたりで接続できる並列数が減ってしまいます。そのため、新型モデルでパワーコンディショナへの接続方法は、基本的に“直列接続のみ”の構成でシステムを組む必要があります。
ここまで見ると、デメリットが多いように感じるかもしれませんが、新型モデル「SPR-MAX3-430R」に変更することで、1kWあたり1〜2万円ほどコストを抑えることができました。もともとマキシオンのパネルは「高級モデル」というイメージがあり、このコストダウンがあっても、他メーカーと比べるとまだ価格は高めです。それでも、以前よりはだいぶ他メーカーの価格帯に近づいてきた印象です。
なぜ電気配線の方式を変更して、電圧をほぼ半分に、電流をほぼ倍にしたのでしょうか。それは、アメリカなどの海外で主流となっている「マイクロインバータ」に対応するためです。マイクロインバータとは、太陽光パネル1枚ごとに取り付ける小型のパワーコンディショナのことで、各パネルが独立して発電・電力変換を行えるのが特徴です。
日本では、複数のパネルを1本の配線で直列につなぎ、それを1台の大きなパワーコンディショナで一括変換するシステムが一般的です。一方で、アメリカをはじめとする海外では、このマイクロインバータ方式が主流になりつつあり、それに合わせて太陽光パネル側も、入力電圧や電流がマイクロインバータに適した仕様に調整されています。
海外メーカーとの比較
最後に、2025年現在の主流となっている海外メーカー製の太陽光パネルと、性能を比較してみましょう。
海外メーカーのパネルは、サイズが大きく、公称最大出力も高いのが特徴です。さらに、変換効率が22%を超える機種がほとんどで、性能面では国内メーカーを上回るケースが多く見られます。しかも、価格も比較的リーズナブルという点が、導入を後押ししています。
そんな中で、今回ご紹介したマキシオンの430Wモデルは、以前のように“変換効率で圧倒的”というわけではありません。ただし注目すべきは、発電出力の経年劣化率が年間わずか-0.25%と、他メーカーと比べて群を抜いて優れている点です。つまり、「長期間にわたって安定した発電を続けたい」「40年使ってしっかり元を取りたい」という方には、非常におすすめできるパネルと言えるでしょう!
まとめ
マキシオンシリーズの新型太陽光パネルの紹介は以上です!製品保証、出力保証ともに業界最長40年は実証された他社より1つ抜けている高品質で、高性能である証です。これがマキシオンシリーズの最大メリットです!その分、価格は他メーカーよりも価格は高くなってしまいますが、長く使って経済効果を得たい方にオススメの太陽光パネルです!太陽光発電システムの導入を検討している方は、ぜひ候補の1つにしてみてください!もちろん、太陽光パネルや蓄電池の設置だけでなく、設置後も上手に使えるようアフターフォローを重視している方は、見積りも受け付けていますので、お気軽に連絡ください!
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