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【新築必見】大容量の太陽光パネルとハイブリッド蓄電池を設置するときの注意点

 

「大容量の太陽光パネルとハイブリッド蓄電池を設置するときの注意点」について解説していきます!

 

最近は、新築住宅の設計段階から「太陽光パネルを載せることを前提」に考えていらっしゃる方が、非常に増えてきています。その影響もあって、屋根の形状も太陽光パネルに適した南向きの片流れ屋根や、大きくて広い屋根を採用する住宅が多くなってきました。実際、私たちのところにも「せっかく新築で広い屋根を作ったので、できるだけたくさん太陽光パネルを載せたい!」というご相談をいただく機会が増えています。

 

こうしたニーズに応える形で、大容量の太陽光パネルを設置するケースも増えているのですが、実はここで注意していただきたい点があります。特に、家庭用の蓄電池を一緒に導入される場合には、「どんなシステム構成にするか?」がとても重要になってきます。今回は、これから新築やリフォームで大容量の太陽光パネルを検討している方に向けて、「ハイブリッド蓄電池とセットで導入するときに気をつけたいポイント」をわかりやすくお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

 

 

ハイブリッド蓄電池とは

 

ではまず、「ハイブリッド蓄電池って何?」というところからお話ししていきましょう。

 

簡単に言うと、太陽光発電でつくった電気を効率よく貯めたり使ったりできるように、太陽光発電用のパワーコンディショナと、蓄電池用のパワーコンディショナがひとつにまとまったタイプの蓄電池システムのことを、「ハイブリッド蓄電池」と呼びます。

 

 

 

 

通常、蓄電池にはもうひとつ、「単機能型」や「フレキシブル型」と呼ばれるタイプもあります。このタイプは、太陽光発電のパワコンと蓄電池のパワコンが別々になっていて、それぞれ設置する必要があります。

 

 

 

 

 

ハイブリッド蓄電池のメリット

 

では、ハイブリッド蓄電池を選ぶとどんなメリットがあるのでしょうか?主に2つの大きなメリットがあります。

 

まず1つ目は、「システムのトータルコストを抑えられる」ことです。単機能型の蓄電池では、太陽光と蓄電池、それぞれに別のパワコンを設置する必要があるため、そのぶん機器代や工事費が高くなる傾向があります。

 

一方、ハイブリッド蓄電池であれば、1台のパワコンで済むので、設置にかかる費用をコンパクトに抑えやすくなります。長い目で見ると、コストパフォーマンスの良い選択肢といえるでしょう。

 

 

 

 

そして2つ目は、「電力のロスが少ない」という点です。単機能蓄電池の場合、太陽光で発電した電気をいったん「交流」に変換してから、再度「直流」に戻して蓄電する必要があるため、どうしても約10%ほどのエネルギーロスが発生してしまいます。

 

でも、ハイブリッド蓄電池なら、発電した電気を直流のままスムーズに蓄電池へ送ることができるので、ムダがほとんどなく、とても効率的です。この差が、毎日の電気代の節約にもつながります!

 

 

 

「過積載」ってなに?

 

ここまでで、ハイブリッド蓄電池がコスト面でも効率面でも優れているというお話をしてきましたが、ここからは、大容量の太陽光パネルを設置する場合に注意したいポイントをお伝えします。最近は「屋根いっぱいに太陽光パネルを載せたい!」というご要望が本当に増えていて、実際に10kW以上の容量を設置されるご家庭も増えてきました。そこでよく出てくるのが、「過積載」というキーワードです。

 

過積載とは、簡単に言うと、パワーコンディショナの出力よりも大きな容量の太陽光パネルを設置することをいいます。

 

たとえば、出力が5.9kWのパワコンに対して、8kWや9kWの太陽光パネルを載せる、というのがまさに過積載です。「そんなに載せて大丈夫なの?」と不安になるかもしれませんが、この過積載、実は太陽光発電の効率をアップさせるためによく使われる設計手法なんです。詳しいメリットやデメリットについては、こちらのサムネイルの動画で詳しく解説していますので、「屋根いっぱいにパネルを載せたい!」とお考えの方は、ぜひあわせてご覧ください!

 

 

 

 

 

過積載には上限がある?

 

ただし、この過積載にはやりすぎ注意なポイントがあります!一般的には、パワーコンディショナの出力に対して120%〜150%程度までが目安とされています。

 

たとえば、出力5.9kWのハイブリッドパワコンであれば、過積載で載せられる太陽光パネルの容量はおおよそ8kWから9kWくらいまでです。

 

ここまでは、1台のハイブリッドパワコンで対応可能な範囲なんですが、「もっとたくさん載せたい!9kWじゃ足りない!10kW以上にしたい!」という場合には、太陽光発電専用のパワーコンディショナを追加する必要が出てきます。

 

 

 

パワーコンディショナを追加するとどうなるの?

 

ここで気をつけてほしいのが、追加したパワーコンディショナの扱い方です。これが大容量の太陽光パネルとハイブリッド蓄電池を設置するときに注意すべき点です。

 

まず、追加したパワーコンディショナに接続した太陽光パネルで発電した電気は、蓄電池には充電できません。その電気は、ご家庭で使用するか、売電するかのどちらかになります。

 

 

 

 

停電時にも制限があります。非常用電源として活用したいと考えている方にとっては、ここが特に大事なポイントです。

 

停電時には、メインの供給源となるのはあくまで“ハイブリッドパワーコンディショナ”側になります。一方で、追加したパワーコンディショナとその接続パネルは、停電時には基本的に使用しません。

 

もちろん、非常用コンセントを設けることで、もう1台のパワーコンディショナから最大1,500Wまでの電気を使えるようにすることも可能です。ただし、実際の停電時にそこまで対応できるかというと、操作や切り替えが必要になるため、すぐに使えるとは限らず、使い勝手としてはどうしても制限があるのが現実です。

 

 

 

じゃあ、どうすればいいの?

 

せっかく屋根いっぱいに太陽光パネルを載せるなら、発電した電気を充電したり、停電で使用したりしたいですよね。そこで、大容量の太陽光パネルを設置する方におすすめの対処方法を2つご紹介します!

 

まず1つ目は、9.9kW出力のハイブリッドパワーコンディショナを採用する方法です。

 

そもそも5.9kWのハイブリッドパワーコンディショナではなく、住宅用である10kW未満になるギリギリの9.9kW出力のハイブリッドパワーコンディショナを設置すれば、設置した大容量の太陽光パネルをフル活用することができますよね。ただし現在のところ、9.9kW出力のハイブリッドパワコンを出しているのは、ダイヤゼブラ電機の製品のみというのが現状です。

 

 

 

 

今後の選択肢としては、2025年秋に発売予定のニチコントライブリッドシステムT6も9.9kW出力となる見込みなので、少し先にはなりますが、こちらも有力な候補になります。とはいえ、現時点では選べる機種が限られているのが少し惜しいところです。

 

そして2つ目の方法は、2台連携ができるハイブリッドパワーコンディショナを選ぶというやり方です。ただこちらも、現在この2台連携に対応しているのは、HUAWEIの新型ハイブリッドパワコンのみとなっています。

 

 

 

 

HUAWEIのハイブリッドパワコンは、1台あたりの出力が4.95kW。これを2台連携させることで、合計9.9kWの出力を実現することができます。そして何よりすごいのが、停電時でも2台同時に連携して動作してくれるという点です!つまり、非常時でも大容量の太陽光パネルからの電気を最大限活用できるので、「停電時の安心感」も大きく向上します。

 

 

 

まとめ

 

今回は、大容量の太陽光パネルを設置する際に気をつけたいポイントや、おすすめのシステム構成についてお話ししてきました。

 

屋根が広くてたっぷりパネルを載せられるというのは、発電量の面でも大きな魅力ですが、太陽光パネルの容量が大きくなると、その分、システム全体のバランスも重要になってきます。特に、パワーコンディショナの選び方や、蓄電池との相性、さらには停電時の対応など、パネル単体ではなくシステム全体での設計がとても大切です。「とりあえずたくさん載せればOK!」ではなく、発電した電気をどれだけムダなく使えるか?という視点で、シンプルで効率的なシステム構成を考えていくことがポイントです。

 

もちろん、太陽光パネルや蓄電池の設置だけでなく、設置後も上手に使えるようアフターフォローを重視している方は、見積りも受け付けていますので、お気軽に連絡ください。

 

 

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