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　2025.11.13

太陽光発電

【太陽光発電のしくみ】なんでみんな設置し始めているの？【メリット・デメリット】

今回は、「最近なんでこんなに太陽光発電を設置する人が増えているの？」というテーマでお話ししていきます。「今さら聞けないかも…」と思っている方もご安心ください！小学生にもわかるくらい簡単に、そして大人の方にも納得していただけるよう、やさしく丁寧に解説していきます！

皆さんのご近所をちょっと思い浮かべてみてください。近くのお宅の屋根に、黒くて四角いパネル…見たことありませんか？あれが太陽光パネルです！意識して見てみると、実はかなり多くのお家で取り付けられていることに気づくと思います。

実際、今、日本中で住宅用の太陽光発電がどんどん広がっているんです！経済産業省が発表しているデータによると、2024年の時点で、日本国内の住宅に設置された太陽光発電の件数は、累計でなんと200万件を超えています！しかも、ここ数年は毎年15万件以上のペースで新しく設置されています。これはすごい勢いですよね。

でも、「なんでそんなに人気なの？」「設置するとどんなメリットがあるの？」と気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「そもそも太陽光発電ってどういうしくみなのか？」「家に設置することで、どんな良いことがあるのか？」「そして導入する時に気をつけたいポイントは？」といった内容を、初めての方にもわかりやすく解説していきます！この記事をご覧いただければ、「なぜ今、こんなにも多くの人が太陽光発電を選んでいるのか」その理由がスッキリ理解できるはずです！ぜひ最後までご覧くださいね！

住宅用太陽光発電のしくみ

まず、住宅用太陽光発電の「基本的なしくみ」について、できるだけわかりやすくご説明していきます！

太陽光発電システムは、実はたった5つの主要な機器からできています。それぞれの役割をしっかり理解することで、「そんなに難しくないんだ！」と感じていただけると思います。

① 太陽光パネル（ソーラーパネル）

最初にご紹介するのは、屋根の上に取り付けられている、四角くて青っぽい板のようなもの。これが「太陽光パネル」、「ソーラーパネル」といいます。

普段の生活でも見かけることが多いので、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。このパネルこそが、太陽の光を受けて電気をつくり出す、いわば太陽光発電の心臓部分です。パネルの中には、「太陽電池セル」と呼ばれる特殊な小さな部品がたくさん敷き詰められています。このセルに太陽の光が当たると、電子が活発に動き出し、そこから電気が発生します。

② 接続箱

次に紹介するのは、「接続箱」と呼ばれる機器です。あまり耳なじみのない言葉かもしれませんが、太陽光発電システムの中ではとても大切な役割を担っています。

太陽光パネルは、ふつう1枚だけではなく、何枚も組み合わせて設置されます。屋根の広さに合わせて10枚、20枚、それ以上と並べて使うことも多く、それぞれのパネルが独立して発電をしています。でも、電気を次の機器に送るには、それぞれのパネルからバラバラに出てくる電気をひとつにまとめる必要がありますよね。このときに活躍するのが「接続箱」です。接続箱は、複数のパネルから伸びる電線を集めて、電気を効率よく次の工程に送り出すための装置です。いわば、発電した電気を「中継して整理整頓する配電のハブ」のような役割を果たします。

なお、最近の太陽光発電システムでは、この接続箱の機能が次に登場する「パワーコンディショナ」に内蔵されているタイプも増えてきています。これは設置スペースの省略や、配線の簡素化につながるので、よりコンパクトでスマートなシステム構成が可能になっています。「パネルでつくった電気を、無駄なくまとめて、次に渡す」。そんな縁の下の力持ち的存在が、この接続箱です！

③ パワーコンディショナ

次に紹介するのは、「パワーコンディショナ」、通称「パワコン」と呼ばれる機器です。太陽光発電システムの中でも、電気を使える形に変えてくれる変換器です。

太陽光パネルでつくられる電気は、「直流」と呼ばれるタイプの電気です。しかし、私たちがふだん家庭で使っているテレビや冷蔵庫、電子レンジ、エアコンなどの家電製品は、すべて「交流」という電気で動いています。

そこで必要になるのが、この「パワーコンディショナ」なんです。パワコンは、太陽光パネルで発電された直流の電気を、家庭用の交流に変換してくれる、とても大切な装置です。つまり、太陽がつくったエネルギーを、私たちが実際に使える電気に変えてくれる役割を担っています。

④ 分電盤（ブレーカー）

次に紹介するのは、「分電盤」です。「ブレーカー」と呼ばれることも多いので、こちらの方が聞きなじみがあるかもしれません。

太陽光パネルでつくられた電気は、パワコンによって家庭用の「交流」に変換されます。その電気が実際に家の中で使えるようになるには、まずこの分電盤を通る必要があります。分電盤は、家の中で電気を分ける「分岐点」や「配電のハブ」のような役割をしています。キッチン、リビング、寝室、洗面所など、それぞれの部屋にあるコンセントや照明、エアコンなどに、必要な量の電気を届けてくれます。

また、電気を「安全に使うための見張り役」でもあります。たとえば、何かのトラブルで電気が流れすぎてしまった場合や、どこかで電気が漏れてしまった場合に、ブレーカーが自動的に「バチン！」と切れて、電気を止めてくれます。これは火災や感電を防ぐための安全装置で、分電盤が家庭の電気の安全を守ってくれています。最近では、スマート分電盤といって、電気の使用量をリアルタイムでモニターできる高機能タイプも登場しています。電気代の節約や省エネにもつながるので、より「見える化」された生活を目指す方にはおすすめです。

⑤ 電力量計（売電メーター）

最後にご紹介するのが、「電力量計」、いわゆる電気メーターと呼ばれる装置です。普段はあまり意識することがないかもしれませんが、太陽光発電を導入したご家庭では、このメーターがとても重要な役割を果たしています！

電力メーターは、もともと「家庭でどれだけ電気を使ったか」を測るための機器ですが、太陽光発電を設置すると、それだけではなく、「自宅でつくった電気のうち、どれだけ使ったか」「使わずに余った電気を、どれだけ電力会社に売ったか」といった内容も自動的に計測してくれるようになります。特に太陽光発電では、日中に発電した電気を自家消費し、使いきれなかった分を電力会社に売るという流れになります。この「売電量」を正確に測ることが、収入につながるので、とても大切です。

しかも、今の電力量計はスマートメーターと呼ばれるタイプが主流で、リアルタイムでデータを通信回線で送信できるしくみになっています。そのため、わざわざ検針員が訪問しなくても、電力会社側で自動的に使用量や売電量を確認でき、毎月の電気料金や売電収入も正確に計算されます。つまり、太陽光発電でつくった電気は、「家で使って節約に」も「余った分を売って収入に」もつなげられます！そしてそのすべてを見守っているのが、この電力メーターです。とても小さな機械ですが、家庭のエネルギー管理を支える縁の下の力持ちです。

これで、住宅用太陽光発電システムを構成する5つの基本機器のご紹介は終わりです！ここまでご覧いただいた方は、もう太陽光発電の仕組みがばっちり頭に入ったのではないでしょうか？

太陽光発電のメリット

では続いて、「太陽光発電を導入すると、どんな良いことがあるの？」という疑問にお答えしていきたいと思います！

まず、最大のメリットは「電気代の節約ができること」です！太陽光パネルが発電するのはもちろん日中で、この時間帯に作られた電気を家庭内で使うことで、そのぶん電力会社から電気を買わずに済みます。つまり、自家発電した電気を自分の家で使うと電気料金がかからない！というわけです。さらに、晴れた日などに電気が余った場合は、その余剰電力を電力会社に売ることができるのです。これが「売電」です。使って節約、売って収入！まさに一石二鳥です！

ここで、ちょっとだけ想像してみてください。みなさんの会社や、よく行くスーパーを思い浮かべてみましょう。会社やお店が利益を出すためには、どんなことが必要だと思いますか？答えはシンプルで、「売上を上げること」と「支出を減らすこと」の2つです。たとえば、たくさん商品を売って売上を増やす。経費を抑えたり、仕入れ値を安くしたりしてコストカットを図る。このような取り組みを通じて利益を出しています。では、これを家庭の電気代に置き換えてみましょう！

まず、「支出を減らすこと」、つまり節約です。これは皆さんもすでに実践されているかもしれません。「こまめに電気を消す」「省エネ性能の高いエアコンや冷蔵庫を選ぶ」「待機電力をカットする」など、いろいろな工夫がありますよね。ただし、これには限界もあって、どれだけ頑張っても年間1万円〜2万円の節約ができればいい方というケースもあります。そこで、もうひとつの「売上を上げる」に注目してみましょう。家庭で「売上を上げる」ってどういうことかというと、ズバリ、自分の家で“電気という商品”をつくること！なんです。電気を自宅で発電できるというのは、ただ節約になるだけでなく、家庭にとっての「収入源」や「備え」になるという大きなメリットがあります。

でも、ここで多くの方が「電気を売って収入を得ること」がメインのメリットだと思われがちなのですが、実はそれよりもっと重要なのが、“高い電気を買わなくて済む”こと！です。現在、日本ではエネルギーの供給が不安定になってきており、その影響で電気料金がどんどん高くなっているのは実感していると思います。しかし、太陽光発電があれば「うちは昼間ほとんど電気を買わないから、電気代の高騰もあまり影響ないよ」と、ちょっと余裕を持てる生活ができます。「自分の家で電気をつくる＝“電気という資産”を持つこと」になります。もし、これからの時代を見据えて電気代の不安を少しでも減らしたい、という方には、太陽光発電は本当に強い味方になります！

続いてご紹介する、太陽光発電の2つ目のメリットは「環境にやさしい」という点です！太陽光発電は、電気をつくるときにCO₂をまったく出さない、とてもクリーンな発電方法です。私たちが普段使っている電気の多くは、火力発電所で石油や天然ガス、石炭などを燃やして作られています。その際に出るCO₂が、地球温暖化の主な原因といわれているのは、みなさんもニュースなどで一度は耳にしたことがあるかもしれません。

太陽光発電は、太陽の光という“自然の恵み”をそのまま電気に変えるしくみなので、発電の際に空気を汚すこともなく、地球環境への負担がとても少ないのが特長です。さらにもうひとつ注目すべきポイントは、「太陽は無限に降り注ぐエネルギー」だということ。石油や天然ガスといった「化石燃料」は、限りある資源で、いつかはなくなってしまうと言われています。しかも、その採掘や運搬にもエネルギーを使い、環境負荷がかかるという問題もあります。それに対して太陽光は、「自然にあるもので使っても減らない」「毎日安定的に手に入る」「世界中どこでも活用できる」といった点から、「再生可能エネルギー」として注目されています。

最近では、環境に配慮した取り組みとして、企業だけでなく一般家庭でも「脱炭素」や「エコな暮らし」を意識される方が増えてきました。太陽光発電を導入することで、日常生活の中で地球にやさしい行動ができるというのは、ちょっと誇らしいことでもあります！「自分の家で電気をつくって、環境にもやさしい暮らしができる。」そんなライフスタイルが、今まさに現実のものになってきています！

3つ目のメリットは、「災害時の備えになる」という点です。地震や台風、大雨などの自然災害によって停電が発生することがあります。特に近年は、異常気象や大型地震などの影響で、大規模停電のリスクが高まっているとも言われています。そんなとき、太陽光発電を導入していると、日中であれば太陽の光で電気をつくることができるため、最大1500Wではありますが、停電中でも電気を使うことができます。たとえば、停電時でも昼間であれば、スマホの充電ができたり、ラジオやテレビで情報収集したり、冷蔵庫の中身が守れたり、最低限の生活を守る力を持っています。

さらに、蓄電池やV2Hを組み合わせることで、太陽が出ていない夜間や、雨の日でも、自宅で発電した電気を貯めて使うことができるようになります。特にV2Hを使えば、電気自動車に蓄えた電力を家庭のコンセントに供給できるので、災害時の「走る蓄電池」としても活躍します！

実際に、過去の災害時に太陽光＋蓄電池が役立ったというご家庭の声もたくさんあります。「電気が使えたおかげで家族が落ち着いて過ごせた」「冷蔵庫が動いて食料が無駄にならなかった」といった実例もあります。しかも、2000年以降、日本国内の自然災害の件数は増加傾向にあります。これから先、何が起こるか分からない時代だからこそ、“電気を自分でつくる手段を持っている”ことが、家族を守る力にもなります。まさに、「備えあれば憂いなし」。災害へのリスク対策として、太陽光発電はとても心強い存在になります！

最後に「なぜ今、多くの人が太陽光発電を導入しているの？」という疑問にお答えしていきます。

なんで今、導入が進んでいるの？

これまで太陽光発電のメリットをいくつかご紹介してきましたが、実際に導入を決める一番大きな理由として、まず挙げられるのが「電気代の高騰」です。これはすでに皆さんも実感していますよね。なぜこんなに電気代が上がっているのか？その背景には、いくつかの大きな要因があります。

まずひとつ目が、ウクライナ情勢などの地政学リスクです。これにより、世界的にエネルギー資源の価格が高騰してしまいました。日本はエネルギーの多くを海外からの輸入に頼っているため、円安も重なって、仕入れコストが大幅に上がっています。もうひとつが、東日本大震災後の原子力発電所の停止です。その影響で、安定的に大量の電気をつくれる発電所が大幅に減ってしまいました。結果、火力発電への依存が高まり、これも電気代上昇の一因となっています。これらの問題は、とても複雑で根が深く、すぐに解決できるものではありません。つまり、今後もしばらくは「電気代が高い時代」が続いていくと考えられています。

でも、ここで太陽光発電があるとどうでしょうか？先ほどご紹介したように、「日中の電気を自宅でつくって自家消費できる」「余った電気は売ることもできる」「将来の電気代の上昇に影響されにくい」という強みがあるため、電気代が上がっても「うちはそこまで影響を受けないよ」という暮らしが実現できます。つまり、太陽光発電は単なるエコ設備ではなく、“家計を守るための備え”として、多くの人に選ばれる存在になっているというわけです。このような背景から、「今が導入のチャンスかも」と感じて動き出す方がどんどん増えているのも、納得できますよね！

2つ目の理由は、「技術の進歩とコストダウン」です！ここ10年ほどで、太陽光発電の世界はものすごく進化しています。まず何と言っても、太陽光パネルの技術が大きく進歩したことによって、発電効率が大幅にアップしました。以前は、「曇りの日はほとんど発電しないのでは？」と思われていましたが、最近のパネルは性能が良くなり、曇りや弱い日差しの下でもしっかりと発電してくれるようになっています。さらに、太陽光で発電した電気を家庭で使える形に変換する過程で発生していた「変換ロス」も、技術の進化によりどんどん少なくなってきています。つまり、発電した電気をムダなく使えるようになっています。

そしてもうひとつ、大きな追い風になっているのが「コストの低下」です。近年は太陽光関連の市場が急速に広がっていて、国内外のメーカーや新しい企業が次々と参入しています。その結果、価格競争が進み、機器の販売価格が年々下がってきています。特に10年前に導入した方が今の価格を知ると、「今ってこんなに安くなったの？」と思うほど、導入しやすい価格帯になってきています。

さらに、国の後押しも見逃せません！日本政府は、再生可能エネルギーの普及を強化していて、特に「2030年までに太陽光発電の導入量を大幅に増やす」という明確な目標を掲げています。その目標達成のために、家庭向けの補助金制度や、自治体ごとの支援策もどんどん整備されています。例えば、設置費用の一部が補助されたり、蓄電池とセットで補助額が増えたり、地域によっては10万円〜40万円以上の補助が出ることもあります。

こういった技術の進化＋価格の低下＋公的なサポートという3つの要素が揃った今、「実は今が一番導入しやすいタイミング！」という声も少なくありません。以前は「太陽光って高いし、元が取れるのか不安…」という方が多かったのですが、今は現実的でお得な選択肢として、多くのご家庭が前向きに検討されています。

3つ目の理由は、「災害対策としての認識が高まっていること」です。これは先ほどの「メリット」でも少し触れましたが、近年の自然災害の増加によって、「もしもの停電に備えたい」と考えるご家庭が非常に増えています。

特に、2011年の東日本大震災をきっかけに、「エネルギーを自分たちの手で確保する」という“エネルギー自給”の大切さが、全国的に再認識されるようになりました。それ以降も、大型台風、地震、豪雨など、これまでになかった規模の自然災害が毎年のように発生しています。実際に、「○○県で何十万戸が停電」「復旧までに数日かかった」といったニュースを耳にすることも多くなりましたよね。こうした背景から、「万が一の時でも、太陽光発電があれば電気が確保できる」という安心感が、導入を後押しする大きな理由になっています

さらに、最近では太陽光パネルに加えて蓄電池やV2Hなどと組み合わせるケースも増えていて、昼間だけでなく夜間や雨天でも電気が使える環境をつくる人が増えてきています。つまり、「発電して、貯めて、使う」という自立型のエネルギー環境を、家庭でも実現できる時代になってきたということです。

これらの動きが広がった結果、今まさに“太陽光発電ブーム”ともいえる状況が起きています！「節約になるから」だけではなく、「家族を守るため」「安心して暮らすため」という理由で導入を考える方が増えています。

まとめ

いかがでしたでしょうか？今回は「なぜ今、太陽光発電を導入する人が増えているのか？」というテーマで、しくみからメリット、そして導入が進む理由まで、初心者の方にもわかりやすくお話ししてきました。もう一度、ポイントを整理してみましょう！まず、太陽光発電の仕組みは意外とシンプルで、「パネルで電気をつくる → 家で使う → 余ったら売る」だけ。5つの機器が連携して、家庭に電気を届けてくれます。