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太陽光発電
太陽光パネルを導入したいけど、メーカーがたくさんありすぎて「どれを選べばいいかわからない!」って悩んでいませんか?
実際、太陽光パネルのメーカーは国内外合わせて数十社もあって、それぞれ価格も性能も全然違います!「安いのはいいけど品質は大丈夫?」「高効率って言われても実際どのくらい違うの?」「保証はどこが一番安心?」こんな疑問をお持ちの方、多いはずです!でも安心してください!今回のブログを見れば、太陽光パネルメーカー選びで失敗することはほぼなります!
太陽光パネルの選び方・見るべき項目
今回、8社比較する内容は大きく3つです!
1つ目は変換効率です!変換効率とは、太陽の光をどれだけ効率よく電気に変換できるかを示す数値です!現在の主流は20%〜24%で、この数字が高いほど同じ設置面積でもたくさんの電気をつくることができます!特に屋根が狭いお家では、この効率が収益に大きく影響します。
2つ目は「保証期間」です!太陽光パネルは30年以上使う設備なので、保証の長さは非常に重要です!製品保証は15年〜25年、出力保証は25年〜40年と、メーカーによって大きく違います。保証期間が長いということは、それだけメーカーが自社製品に自信を持っている証でもあります!
最後3つ目は「屋根への適応力」です!最近の新築のおうちでは太陽光発電を導入することを前提に南向きの大きな片流れ屋根が増えてきましたが、既存住宅では、屋根の形が複雑で、メーカーによって設置できる容量が全然違います!
海外メーカーは変換効率が高く、価格も安いですが、パネルのサイズが大きいため、寄棟屋根の場合、効率的に設置できない場合もよくあります!一方で、国内メーカーは日本市場のみに限定しているため、さまざまなサイズ、形状のパネルを取り扱っており、結果として海外メーカーよりも設置容量を大きくできる場合もあります!
「変換効率」、「保証期間」、「屋根への適応力」、この3つのポイントを頭に入れて、各メーカーの特徴を見ていきましょう!
メーカー8社の特徴・比較
・ハンファジャパン(Qセルズ)
まずは「ハンファジャパン」です!元々はドイツ生まれのQセルズの技術を持っていますが、現在は韓国のハンファグループが運営しています。
ハンファ最大の魅力はコストパフォーマンスです!業界最安クラスなのに、「変換効率」は最大22.5%という高性能を実現しています!さらに、住宅用太陽光発電システムで国内シェア1位を獲得していて、15万棟以上の導入実績があります。保証期間は、製品保証20年・出力保証25年がついています。

パネルのバリエーションは2種類あり、組み合わせにより効率良く設置することができますが、3種類以上の組み合わせができるメーカーと比較すると、「屋根への適応力」としてはまずまずといったところです。

年末あたりには「Re.RISE- G4」という新型モデルが発売予定で、N型バックコンタクト技術を採用するため、さらなる高効率化が期待されています!
実際にハンファを導入されたお客様からは「想像以上に電気代が下がった!」「初期費用の回収が早い!」という喜びの声をたくさんいただいています。特に4人家族のご家庭では、月平均1万円の電気代削減を実現しているというケースもよく耳にします!他にも、ハンファのパネルは厳しい国際規格試験もクリアしていて、台風や雹などの自然災害にも強い設計になっています。日本の気候条件を考慮した耐久性テストも実施済みなので、長期間安心してお使いいただけます!
認定施工店やサービス店も全国に多くの拠点があり、サポート体制も十分です。万が一の故障時でも迅速に対応してもらえるのは大きな安心材料です!もちろん弊社でも取り扱っています!「できるだけ安く、でも性能は妥協したくない」という方には最適なメーカーです!
・長州産業
続いては「長州産業」です!長州産業は、唯一の国産メーカーとして人気ですが、実は太陽電池セルは海外から輸入しています。それでも太陽電池セルからパネルまでの製造を国内で一貫しているため、品質管理は非常に優秀です!
ちなみに、太陽電池セルは輸入しているもの、太陽光パネルを国内製造している長州産業以外のメーカーは、海外で生産しているのが現状です。
長州産業の最大の特徴は、多彩なパネルバリエーションです!いろんなサイズや形状のパネルだけでなく、世界でも珍しい、融雪ヒーター内蔵の「ほっとパネル」もあります!これにより、どんな屋根形状や気候でも効率良く設置することができます!

ただ、価格面では国内製造していることもあり、他のメーカーと比べて高いです。寄棟屋根などで海外メーカーでは効率良く設置できない場合に、長州産業をおすすめすることはありますが、設置容量が同じなら海外メーカーの方が性能も高く、価格も抑えられるのが実際のところです。
ですが、国産というだけあって、積雪時にパネル内蔵ヒーターで雪を融かして、発電ロスや雪下ろしの負担を軽減してくれる「ほっとパネル」があります。保証期間は製品保証が15年、出力保証が25年です。国産の安心感を重視する方には良い選択ですが、コスパを考えると他のメーカーも検討した方が良いかもしれません。
・シャープ
次に「シャープ」です!シャープは50年以上の実績を持つ太陽光パネルの老舗メーカーです!
最大の強みは、4種類の異なる形状パネルを組み合わせる「ルーフィット設計」で、あらゆる屋根にピッタリ敷き詰めることができます!特に寄棟屋根の隅など、通常デッドスペースになりがちな部分にも台形パネルで対応できるのは強みです!

他にも、高温時の出力低下という太陽電池の弱点にも配慮して、フレーム隅にウォータードレイン機構を設けてパネル表面の汚れ蓄積を防ぐなど、トータルで実発電量を高める工夫も随所に施されています!
変換効率は約19〜20%と、ちょっと物足りないですが、屋根全面に敷けるメリットで総設置容量や発電量はしっかりカバーできます!保証もプレミアム保証として、製品20年・出力20年を無償提供しています!
ただし、価格はやや高めです。製品だけだとそこまで高くないのですが、多様なパネル形状を組み合わせる場合は、施工の手間も増えるため割高になってしまうケースがあります。
パネル以外のところで言うと、シャープ製パワーコンディショナやモニターと連携した「COCORO ENERGY」サービスによって、発電見える化やエネルギー管理が簡単です。スマホアプリでリアルタイム確認もできます!
「屋根いっぱいに載せて少しでも多く発電したい」という方や、ブランドの安心感を重視する方には最適です!
・マキシオン
次は「マキシオン」です!マキシオンはなんといっても、保証内容が世界最高峰の高級パネルです!
最大の特徴は、製品保証・出力保証ともに業界最長の40年というところで、40年後でも太陽光発電の出力を88%以上保証しています!40年後だと私も80歳目前です(笑)。「変換効率」も22.6%と高く、セル全面に配線がない独自のバックコンタクト型セルを採用しています。ただ、デメリットとしては、価格がダントツで高いです。しかも、性能も正直1年前と比べると、競合に追いつかれてきていて、性能での強みがなくなってきているのが現状です。
また、マキシオンジャパンは、2024年7月にM‑IBC株式会社としてスピンオフされました。その他に、パワコンや蓄電池などの機器を、仲介業者を通して仕入れているため、その分、中間マージンが発生しています。その結果、先ほどお伝えしたように、どうしても最終的な価格が高くなってしまいます。
また、私個人的に気になるのは、製品アップデートの遅さです。近年は、中国メーカーが1年以内に新商品を発売する中、商用化のスピードではマキシオンはかなり遅いと感じます。もちろん期間を空けた分、大幅に改善されて、値段も競合くらい下がってくれば良いのですが、そのあとまた新製品の発売に時間がかかると、どんどん差が開いてしまいます。
ただ、変換効率は高いですし、保証は今も他社より優れているため、予算に余裕があり、高品質な製品を長く安全に使いたいという方にはおすすめです。コスパ重視の方には、他のメーカーをおすすめします。
・カナディアン・ソーラー
続いては「カナディアン・ソーラー」です!カナディアン・ソーラーは、3種類のパネルを組み合わせることができるため、かなり複雑な屋根以外は、どんな屋根でも対応できるのが最大の強みです!
ちなみに、カナディアンソーラーが、今年私が最もおすすめするメーカーです!変換効率は最新モデルで22.5%に達するN型TOPConパネルで、2種類すべてのパネルで20%以上の変換効率を実現しています!

価格帯はハンファよりもちょっと安いです。さらにハンファが2種類のパネルなのに対して、カナディアン・ソーラーは3種類のパネルを組み合わせることができるため、屋根への設置自由度がかなり高くなります!保証も製品保証25年・出力保証30年と長期間でも安心です!
社名の通り、本社はカナダにありますが、アメリカ、中国、タイ、ブラジル、ベトナムなど、世界中に工場があることで、世界規模の大量生産ができることも大きな強みです。供給が安定しているので、日本でも累計数十万件の導入実績があります。
カナディアン・ソーラーが人気の理由は、技術革新のスピードの速さです!最新のN型TOPConセルは自社で開発・製造していて、常に最先端技術を積極的に採用しています。

世界的な太陽光市場でトップクラスの出荷量を誇る企業だけあって、品質管理システムも非常に優秀です。メガソーラーから住宅用まで幅広い導入実績があり、過去にはPanasonicやLIXIL向けにOEM供給していた実績もあるほど技術信頼度も高いです!さらに、大手グローバル企業で財務基盤もしっかりしているため、倒産リスクも少ないですし、保証の信頼感も高いです。
「性能と価格のバランスを重視する賢い選択をしたい」という方には、カナディアン・ソーラーがおすすめです!
・AIKOソーラー(アイコソーラー)
次に「AIKOソーラー」です!実はこのAIKOソーラー。ダークホースとして、今すごい勢いで人気が上がっています。
世界経済に馴染みのある方や投資をしている方には聞き馴染みがあるかもしれませんが、Bloombergという世界的な情報機関で、Tier1リストに入った注目企業です。Tier1リストに入るというのは簡単にいうと、太陽光発電業界の世界標準ブランドとして、評価されたことを示す証明、みたいなものです。

そんなAIKOソーラーの最大の特徴は、世界トップクラスの変換効率24%超という驚異的な性能です!これから発売される予定の最新モデルでは、460Wから485Wにパワーアップして、発電効率は世界一を誇ります!
特に東京都の補助金との相性が抜群で、防眩パネルを購入すると、とんでもないことが起きます笑。
他のメーカーはガラス系の防眩パネルとして、1kWあたり2万円の補助金の上乗せがありますが、AIKOソーラーは樹脂系の防眩パネルとして、1kWあたり8万円の補助金の上乗せがあります!
仮に5kWの太陽光発電システムの場合、ガラス系の防眩パネルだと、通常の1kWあたり12万円と合わせると合計で70万円の補助金額となりますが、AIKOソーラーだと合計100万円の補助金額となります!実質負担額が30万円も下がると、カナディアンソーラーをおすすめの私でも、東京都だけではAIKOソーラーをオススメせざるを得ません。
しかも保証は、通常のパネルの「ネオスター」は製品保証が25年、出力保証が30年、防眩パネルの「ネビュラ」は製品保証が20年、出力保証が25年と長期間、安心して使うことができます。さらに、半年から1年スパンで新製品が発表されるなど、技術革新のスピードも圧倒的です!ただし、懸念点もあります。1年前に住宅用パネルに参入してきたばかりなので、取り扱っている販売店がまだ少ないです。
ユーニヴァースでは、2025年の春に開催されたPV EXPOで紹介を受けてから取り扱いを開始しています!また、パネルサイズが大きく、種類も1つだけなので、効率良く設置できない屋根は多いと思います。複雑な屋根の場合は、カナディアン・ソーラーや長州産業などの方が効率良く設置できて総設置容量は大きくなると推測します。ただ、柔軟に設置できない分、限られた面積でも圧倒的な変換効率のため、多少屋根に隙間があっても設置容量は他メーカーと変わらないこともあります。
現在は、変換効率29%を目標に掲げていて、太陽光パネルの技術開発をリードしています。今後も継続的に高性能製品が投入される可能性が高く、常に最新技術の恩恵を受けられるのは大きな魅力です!
「最新の高効率パネルでできる限り多く発電したい」「東京都の補助金を最大限活用したい」という方には、AIKOソーラーがおすすめです!
・DMM.com(DMMエナジー)
続いては「DMMエナジー」です!DMMエナジーは、大手IT企業のDMMが手掛ける低価格帯の太陽光発電システムです!
主に、中国ジンコソーラー社製の高性能パネルをOEM供給する形で展開していて、保証期間が長いのが特徴です!

このジンコソーラー社は、なんと2024年に世界出荷台数で1番になり、累計出荷台数でも世界一になっています。つまり、世界で1番売れている太陽光パネルの会社です。
気になる保証は、製品保証が25年、出力保証は30年と、マキシオンに次ぐ、業界最長クラスの長期保証を付帯しています!

価格も業界最安値水準です!7月から設計と見積り対応が開始される防眩パネルについては、長州産業を意識したパネルサイズと台形などの形状で、価格は2/3程度です。寄棟屋根などでどうしても小さいパネルや台形パネルでないと設置できないという屋根の方にはおすすめです!

また、「できるだけ安価に太陽光発電を導入したいが、保証期間も妥協したくない」という方にはDMMエナジーをおすすめいたします!
ちなみに詳しく解説した動画があるので、気になる方はこちらをご覧ください!
・パナソニック
最後に「パナソニック」です!パナソニックは40年以上の実績に裏付けられた高品質と安定性能を誇るプレミアムメーカーです!HIT技術による高効率パネルで知られ、夏などの高温時に出力低下が少ないのが最大の強みです!
変換効率は約21%と高水準で、夏場のパネル温度が70℃に達する状況でも、他社より出力低下を抑えることができます!保証も出力25年・製品25年と業界トップクラスを維持しています!
ただ、忖度なしに正直にいうと、価格がめちゃくちゃ高いです!今、性能の高く、安価な海外のメーカーがどんどん日本市場に参入しており、太陽光パネルの相場はだいぶ安くなってきているのですが、パナソニックは40年保証と同価格帯で非常に高価です。
それなのに、自社生産から撤退してODM供給に切り替えているので、技術革新のリードがあるわけでもありません。ですので、「多少高くても信頼できる国産ブランドがいい」「オール電化や住宅設備もパナソニックで統一したい」という方には依然として良い選択肢ですが、コスパや他メーカーと比較すると、私の家にパネルにつける候補としては入らないのが率直な意見です。
まとめ
今回は、この業界に10年以上いる電気のプロである私が、主要な8社を徹底比較して、それぞれのメリット・デメリットをお伝えしまました!
太陽光パネルを選ぶときは、屋根の形や予算、変換効率や保証など、”何を重視するか”によって最適なメーカーが変わります。「自分の家の屋根にはどのメーカーが一番良いのかな?」と迷われた方は、ぜひユーニヴァースにご相談ください!
もちろん、太陽光パネルや蓄電池の設置だけでなく、設置後も上手に使えるようアフターフォローを重視している方は、見積りも受け付けていますので、お気軽に連絡ください!
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