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電気代

新電力の闇について教えます…

 

突然ですが、あなたのおうちの電気代が、来月いきなり10万円になるかもしれません。

 

「うちはそんなに使ってないから大丈夫」と思われた方。実は、5人家族で月13万円、一人暮らしで月5万円という、驚くほど高額な電気料金の請求が届いたという事例が現実に起きています。この背景には、一部の新電力会社が“市場価格の変動”や“独自の調整額”を利用して、知らないうちに料金を上乗せしているケースがあります。「安さ」をうたう新電力会社に安易に乗り換えた結果、思わぬ負担を背負ってしまった方も少なくありません。

 

私は太陽光発電の業界で10年以上の経験がありますので、電気料金やその仕組みに関しても、専門的な視点からお話しできます。ただ、私は電力会社の立場ではありませんので、今日はあくまで“消費者の目線”で、この新電力の実態やリスクについて、率直にお伝えしたいと思います。「電気代の高騰が心配」「これ以上、知らない間に損をしたくない」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

新電力の電気代の高さについて

 

 

まずみなさんに知っていただきたい点としては、新電力に限らず大手電力会社も軒並み電気代が上がっているということです。実際、2025年は電気代が非常に厳しい年になっています。まず大きな要因として、政府の補助金が3月で終了したことです。この補助がなくなると、月に400kWh使用する標準的な家庭の場合、月1,000円程度、電気代が上がってしまいます。

 

 

 

 

さらに追い打ちをかけるように、2025年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金、通称、再エネ賦課金が過去最高の3.98円/kWhまで上がりました。この再エネ賦課金というのは、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及を支援するために、電気を使うすべての人が負担している費用です。制度が始まった2012年は0.22円/kWhだったのが、13年間で約18倍にも膨れ上がっています。

 

 

 

 

これは再生可能エネルギーの導入が進んだ結果でもありますが、太陽光発電を導入していないご家庭への負担はかなり重くなっています。この再エネ賦課金だけで年間2,400円、政府補助の終了分と合わせると、年間で1万円以上の支払いになっているご家庭も珍しくありません。

 

しかし、朗報があります!なんと2025年7月からの3ヶ月は政府から電気代補助が出ることになりました。1kWhあたり2.4円の補助が出ます。NHKの記事によると、7月・9月は1040円、8月は1260円ほど電気代が安くなることが見込まれています。ただ、この補助には根深い問題があります。去年から政府が電気代補助をやめたり、再開したりを繰り返したことで、これまでおよそ4兆5000億円余りの予算がこの補助に充てられています。そしてこれが、国の財政を圧迫していると度々国会で議論になっています。ですので、この補助がいつまでも続くとは思わない方が良いと思います。

 

こちらに表示しているように、大手電力会社も2023年から大幅な値上げを行っていて、地域によって約15%から最大39.7%もの料金改定が行われています。このように、電気代が高騰しており、大手の電力会社も苦しい状況にあります。

 

 

 

 

そういった状況の中で、新電力会社はどうなのか、そちらの話をさせていただきます。最初に少し触れましたが、法外な請求をする悪質な新電力会社も存在していますし、価格競争が激しくなり、それに耐えられなくなって一斉に値上げを始めている新電力会社もあります。その中でも特に、”新電力の闇”と言えるような事例をご紹介します。

 

とある新電力会社と契約していたお客様から、とんでもない高額請求の報告が相次ぎました。まずは、5人家族で月13万円の電気代請求。もはや電気代というより「家賃レベル」です。特に驚かされるのは、請求額の半分以上が「燃料費調整額」だったという点です。通常、燃料費調整額は電気代全体の1〜2割程度ですが、このケースでは明らかに異常な水準でした。また、一人暮らしでも、月5万円の請求が届いたという例もあります。通常、一人暮らしの電気代は5,000円程度で、夏場や冬場に1万円弱くらいですので、相場よりだいぶ高い金額になります。この高額請求の背景には、グランデータという電力会社が導入した独自の調整方式があります。それは後ほど詳しく解説します。一般的に、東京電力など大手の電力会社は、燃料価格が高騰しても「基準燃料価格の1.5倍まで」という電気代の上限を設けています。つまり、極端な価格上昇から消費者を守る“天井”があります。しかし、グランデータという電力会社では、2022年5月から燃料費調整額に加え、「市場価格連動型の追加調整額」という制度を導入しました。これにより電力市場の価格が跳ね上がると、そのまま請求に反映される仕組みになっていました。

 

たとえば、2023年1月には市場価格が急騰し、燃料費調整額が7,974円になりました。大手電力会社の燃料費調整額は634円でしたので、実に10倍以上の差が発生しています。

 

 

 

 

この事態を受けて、多くの利用者がカスタマーセンターに問い合わせましたが、電話がつながらず、解約したくても手続きができないという“二次被害”まで起こりました。最終的には、経済産業省から業務改善勧告が出されるほどの問題に発展しています。ちょっと極端な事例をあげましたが、みなさんのご家庭の電力会社は本当に大丈夫でしょうか?不安になった方は、先月の電気代の請求を確認してみてください。グランデータのケースでも、多くの利用者が「まさか自分が高額請求されるとは思わなかった」と話しています。まさにこれは、電力自由化によって料金体系が多様化したことで、「見えづらいリスク」が浮き彫りになった例と言えます。ただ、安心してください。実際、新電力会社でも信頼できるところであれば、極端な高額請求は報告されておらず、サービスも安定しています。ただし、先ほどもお伝えした通り、近年は燃料価格の高騰や再エネ賦課金の上昇といった外部要因の影響で、以前のように「劇的に安くなる」状況ではなくなってきているのも事実です。

 

 

 

悪質会社の見分け方

 

 

では、このような悪質な新電力会社を見分けるにはどうすればいいのでしょうか?ここからは、皆さんが安心して電力会社を選べるよう、チェックポイントをお伝えします!

 

 

①料金プランの内容確認

 

 

まず最も重要なのが、料金プランの仕組みをしっかり理解することです。

 

 

 

 

特に注意が必要なのが「市場連動型プラン」です。市場連動型プランとは、電力の卸市場価格に応じて電気料金が変動する仕組みです。そのため、市場価格が高騰すると電気代も青天井(あおてんじょう)で上がるリスクがあります。たとえば、通常1kWhあたり20円前後の単価が、市場の急騰時には50円〜80円を超えるケースもあります。実際にLooopでんきでは、2021年の冬、記録的な寒波などの影響で需給がひっ迫し、一時的に単価が80円を上回ったことがありました。逆に、市場価格が安定している時期には、1kWhあたり10円未満に抑えられることもあり、使い方次第では節約につながる可能性もあります。大切なのは、こうしたリスクとメリットをきちんと理解したうえで契約することです。夏や冬などエアコン使用が増える時期には電気代が高くなる可能性があることを想定しつつ、年間を通じて本当に節約につながるかを見極めることが重要です。

 

 

②運営会社の透明性・信頼性

 

 

次に重要なことは、運営会社の透明性・信頼性です。2024年3月時点で、新電力706社のうち119社が撤退・倒産しています。これは2年前と比べて、7倍にも増えています。つまり、新電力の5社に1社は、潰れているということです。

 

 

 

 

企業の経営状況や親会社の有無、実績などをしっかり確認することが大切です。あなたが契約している会社は、来月も、来年も存在していると確信できますか?もし明日、契約している電力会社が倒産したら、新しい電力会社を緊急で探さなければならなくなります。倒産すると明日から電気が止まるの?と心配される方もいるかもしれませんが、その場合は電力の供給が地域の一般送配電事業者、つまり、東京電力や関西電力などによって維持される仕組みがありますのでご安心ください。

 

実際は倒産を免れるために、前触れもなく値上げしたり、不当な請求に走ってしまったりというパターンが多いので、自分の体感より電気代が高いなと思ったら、請求内容を確認してください。電力業界の現実は、私たちが思っている以上に不安定で、リスクがあります。だからこそ、電力会社を選ぶ際には「安さ」だけでなく、「信頼性」や「継続性」にも目を向けることが大切です。

 

 

③契約期間と解約条件のチェック

 

 

次に重要なことは、契約期間と解約条件をチェックすることです。悪質な会社だと、高額な違約金を設定していることがあります。例えば、一部の会社では「2年契約で、途中解約時は1万円の違約金」というケースもあります。電力会社は比較的手軽に乗り換えできるのがメリットなのに、これでは身動きが取れなくなってしまいますよね。信頼できる新電力の多くは「いつ解約しても違約金なし」を掲げています。

 

そのため、契約を結ぶ前には必ず約款や重要事項説明書を確認し、解約時の条件や違約金の有無をしっかり把握しておきましょう。特に訪問販売や電話勧誘で契約を勧められた場合には、口頭の説明だけで判断せず、必ず書面で詳細を確認することが大切です。もし、新電力会社を検討していて、どこが良いかわからないという方は、こちらの動画をご覧ください!詳細に新電力会社を比較しています。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

いかがだったでしょうか?今回は「新電力の闇」について、最新の状況をお伝えしました。悪質な新電力会社も存在しますが、すべての新電力が危険というわけではありません。重要なのは、正しい知識を持って会社を選ぶことです!今回お伝えした3つのポイントをしっかりチェックすれば、悪質な会社を避けられるはずです。

 

もちろん、太陽光パネルや蓄電池の設置だけでなく、設置後も上手に使えるようアフターフォローを重視している方は、見積りも受け付けていますので、お気軽に連絡ください。

 

 

 

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