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電気代
今年の夏、電気代がどうなるか気になりませんか?2025年は電気代を取り巻く環境が大きく変わっています。
再エネ賦課金は過去最高の3.98円/kWh、政府の電気代補助も4月で終了…。ただ、7月から3か月間の再補助が決まり、標準的な家庭で最大3,300円程度の負担軽減は見込めます。それでも夏の電気代は、4人家族の場合、昨年よりも6,000円〜最大15,000円高くなる可能性があります。

「エアコン代が心配で思うように使えない…」そんな夏は嫌ですよね。でも安心ください!今回お伝えする工夫で、年間3万円以上の電気代削減ができます!夏の電気代を劇的に減らす具体的な方法を、自家発電を知り尽くした私がわかりやすく解説します。最後には、根本的な電気代対策として太陽光発電の効果も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
電気代が高い家電の軽い説明
まず、夏場に電気代が特に高くなる家電を確認しておきましょう。どの家電が電気代の”犯人”なのかを知ることが、効果的な節約の第一歩です。
エアコン
夏の電気代で特に高くなるのがエアコンです。4人家族の一般的な家庭では、エアコンだけで年間約2万円かかると言われています。総務省の家計調査によると、平均世帯の年間電気代が約15万円と言われているのですが、そのうち15%がエアコン使用によるもので、月平均約3,200円に相当します。

冷蔵庫
次に冷蔵庫です。365日24時間稼働し続けるため、家庭内電力消費の約14%を占める主要な電化製品です。4人家族向けの400L程度の冷蔵庫では、年間で8,000円から9,000円の電気代がかかります。
食器乾燥機
次に食器乾燥機です。使用頻度によってはかなりの電気代になります。据置型を1日1回使用した場合では、年間で5,000円から8,700円もの電気代がかかります。ビルトイン型の食器乾燥機ですと年間約5,000円ですが、据置型になると年間約8,700円と1.7倍の差があります。
エコキュート
また、オール電化住宅の場合は、エコキュートの電気代も気になります。夏場に高くなるということはありませんが、オール電化住宅で最も電気代がかかる電化製品です。エコキュートの電気代は1か月で約3,000円です
ゲーミングPC
最後に、最近ご相談が増えている「ゲーミングPCの電気代」についてお話します。太陽光発電や蓄電池のご相談を受ける中で、「子どもが夜ゲームをするようになってから、電気代が急に高くなった」という声をよく聞くようになりました。実は、ゲーミングPCというのは、普通のパソコンと比べて高性能なCPUやGPUを搭載している分、消費電力がとても大きいです。それに加えて、夏場はゲーム中にエアコンもつけっぱなしにするご家庭が多いため、電気の使用量が一気に跳ね上がります。特に問題なのが「夜から朝方」にかけての時間帯に使用が集中することです。蓄電池をお使いであれば、昼間に貯めた電気を夜に使うことになりますが、ゲーム+エアコンという組み合わせは、エコキュートの沸き上げと同じくらいの電気を消費してしまうこともあります。

節約法
ここまで電気代がかかる電化製品を紹介しましたが、これらは使い方次第でコストを下げることができます。その効果的な方法をお伝えしていきます。どれも今日から実践できる内容ばかりです!
エアコンの節約法
まずは「エアコンの節約法」についてお話していきます!エアコンは電気代への影響が最も大きいので、ここを上手に使いこなすことが、節電のカギとなります!
・扇風機やサーキュレーターとの併用
まず、今日ご紹介したいのが、「扇風機」や「サーキュレーター」との併用です。エアコンと扇風機を一緒に使うことで、部屋全体の空気がしっかり循環し、体感温度が2~3℃下がります。

これにより、エアコンの設定温度を1℃上げても同じ快適さを保てるようになります。設定温度を1℃上げるだけで約13%の電力削減につながるため、この効果は見逃せません!
扇風機の設置位置も重要です。冷房時は、エアコンの風向きと同じ方向に扇風機を向けて、冷気を部屋全体に行き渡らせましょう。暖房時は、天井にたまった暖かい空気を循環させるために、扇風機を上向きに設置するのがコツです。サーキュレーターを使う場合は、エアコンの対角線上に設置して、空気の流れを作ることで、より効率的な循環が可能になります。1台で1,000円程度の電気代削減効果があるので、扇風機の電気代を差し引いても十分にお得になります。
・設定温度の調整
次にご紹介するのは、エアコンの設定温度についてです。環境省では、室温を夏季28℃に保つことを推奨しています。設定温度を27℃から28℃に上げるだけで、年間約30kWhの消費削減、電気代にして約670円の節約になります!でも、「28℃じゃ全然涼しくない…」という方もいらっしゃいますよね。実は「暑い」と感じる原因のひとつに湿度があります。湿度が高いと、同じ28℃でも蒸し暑く感じます。逆に、湿度を10%下げるだけで、体感温度は1℃下がると言われています。つまり、28℃で湿度50%の環境は、27℃で湿度60%の環境と同じくらい涼しく感じられるということです。
ですので、「暑い」と感じたときは、除湿運転や除湿モードを試してみるのもおすすめです!それでも「設定温度を23℃や24℃にしても、全然冷えない」という場合は、エアコン自体に問題がある可能性もあります。たとえば、エアコンが10年以上経っていると、内部の部品が劣化して冷房効率が落ちていたり、冷媒ガスが不足したりしていることで、しっかり冷えなくなっているケースもあります。こうなると、いくら設定温度を下げても電気代ばかりかかって、全然涼しくならない…という「損をしている運転」になってしまいます。
そういった場合は、まず専門業者による点検や修理を検討してみてください。それでも改善しないようなら、省エネ性能の高い新しいエアコンに買い替えるというのも、長い目で見ると電気代の節約につながる賢い選択です!
・自動運転の活用
知らない方がまだまだ多いのですが、エアコンの風量は「弱」に固定するより「自動」にした方が省エネになります!ダイキンの検証によれば、風量を「自動」設定にすると「弱」固定より消費電力が約30%も削減でき、1か月あたり約990円も電気代を節約できます。自動運転の賢さは、室温と設定温度の差を感知して、最適な運転パターンを選択することにあります。部屋が暑い時は強風で一気に冷やし、設定温度に近づいたら弱風で維持する。この切り替えを人間が手動で行うのは現実的ではありませんが、自動運転なら完璧にこなしてくれます。また、最近のエアコンには「AI運転」や「人感センサー」が搭載されている機種もあります。これらの機能を活用することで、人がいる時だけ効率的に運転し、無駄な電力消費を避けることができます。
・フィルター清掃と室外機メンテナンス
そして忘れてはいけないのが、フィルターの掃除です!月に1回、お掃除機能がない場合は特に、こまめに掃除してあげてください。これだけで、年間700円くらいの節電になると言われています。また、室外機も、直射日光に当たっていたり、周りに物が置いてあったりすると、うまく排熱できなくてエネルギー効率が下がってしまいます。室外機の周りには1m以上の間隔を空け、すだれなどで日陰を作ってあげると、約5~10%の省エネ効果が期待できます。また、室外機のファンにホコリがたまると効率が落ちるので、夏前や冬前に清掃することをおすすめします。

・断熱・遮熱対策との組み合わせ
最後に、もうひと押しの節電アイテムとして、「遮熱カーテン」や「断熱フィルム」もぜひ活用してみてください。夏の熱の7割は窓から入ってくるって言われています。遮熱カーテンや断熱フィルムを活用することで、エアコンの設定温度を下げることなく、快適性を保つことができます。遮熱カーテンは、太陽光を反射して室内の温度上昇を抑えます。通常のカーテンと比べて、室温を2~3℃下げる効果があります。これによって、エアコンの設定温度を上げても同じ快適さを保てるので、大幅な電気代削減につながります。初期費用は数千円かかりますが、電気代の削減効果を考えると、だいたい1年以内には元が取れるケースが多いです。
ということで、エアコンを使うときは、「空気の流れ」「湿度」「自動運転」「フィルター掃除」「室外機」「窓からの熱」。この6つを意識するだけで、快適さはそのままに、電気代をぐっと減らせます!
冷蔵庫の節約法
続いて、冷蔵庫の節約方法をお伝えいたします!冷蔵庫は24時間稼働している分、小さな改善でも年間を通すと大きな効果になります。
・中の配置を考える
最初のポイントは、冷蔵庫内の配置と整理です。「詰め込みすぎ」は冷蔵庫の大敵だということを覚えておいてください。

冷蔵庫の中にモノを詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなって余計な電力を消費してしまいます。環境省のデータによれば、庫内を満杯状態から半分程度に減らすだけで、年間約44kWhの節電となり、電気代にして約1,360円の節約につながります。冷蔵庫内の効率的な配置にはコツがあります。冷気は重いため上から下に流れるという性質を活用して、上段には軽いものや使用頻度の高いもの、下段には重いものや冷やしたい飲み物を置きましょう。

また、食材同士の間隔も重要です。密閉容器に入れて整理整頓することで、冷気の流れが良くなり、効率的な冷却が可能になります。透明な容器を使えば、中身が見やすくなって食材の無駄も減らせるという一石二鳥の効果があります。食材の配置で特に注意したいのは、熱いものを直接入れないことです。カレーやシチューなどの温かい料理は、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れましょう。熱いものを入れると、庫内温度が上がって他の食材まで影響を受け、余計な電力を消費してしまいます。
・壁から離す
次のポイントは設置場所です。冷蔵庫の置き方ひとつで、電気代が大きく変わることをご存知でしょうか?冷蔵庫は庫内を冷やすために、背面や側面から熱を放出しています。壁にぴったりくっつけてしまうと、この放熱がスムーズにできなくなって、無駄な電力を消費することになります。冷蔵庫の上部・側面が壁に接している場合と、適切な間隔を空けた場合を比較すると、年間で約45kWhの節電となり、約990円も節約できます!設置時の推奨間隔は、側面0.5cm以上、上部5cm以上です。十分なスペースを確保することが重要です。

冷蔵庫の周辺環境も電気代に大きく影響します。直射日光が当たる場所やガスコンロの近くなど、熱源の近くに設置すると、冷却効率が下がって電力消費が増えてしまいます。また、冷蔵庫の下にマットを敷くことで、床からの熱を遮断し、振動を軽減する効果もあります。これにより、冷蔵庫の寿命を延ばし、省エネ効果も期待できます。
・季節別温度設定と使い分け
そして、冷蔵庫の温度設定は、季節に応じて調整することで大幅な節約が可能です。夏は室温が高く、冷蔵庫内の温度も上がりやすいので、冷蔵室は3〜4℃の設定が推奨されます。一方、冬は外気温が低くなるため、4〜5℃程度に設定温度を上げても、食材の鮮度は十分に保たれます。冷凍室については、通年で-18℃が最も効率的な温度とされています。これは食品の品質を維持するうえで最適な保存温度になります。温度の設定が「強・中・弱」のものもあれば、「1~5」で設定するものもあるので、ご家庭にある冷蔵庫の設定方法を確認して、適温に変更しておくことがおすすめです!
食器乾燥機の節約法
・先に軽く汚れを落とす
最後に食器乾燥機の節約法です!まず、食器を入れる前に、こびり付いたご飯粒やソースなどの大きな汚れだけをサッと取り除きましょう。水に軽く浸けておくだけでも、汚れが乾燥して固まるのを防げて、洗浄効果が高まります。軽い予洗いをするだけで「標準コース」で済み、念入りコースや再洗浄を避けられるケースが多くなります。これにより、洗浄時間や電気代を大幅に節約できます。
・まとめ洗いの実践
次に重要なのが「まとめ洗い」の実践です。食洗機は1回の運転で一定の電力を消費するので、食器の量に関係なく、ほぼ同じ電気代がかかります。だからこそ「まとめ洗い」が基本となります!ただし、まとめすぎると汚れが落ちづらくなります。効果的なまとめ洗いするためには、食器同士が重ならないようにして、洗浄水がしっかりと行き渡るように工夫しましょう。
・乾燥機能を使わない
そもそも、食器乾燥機のうち、乾燥機能を使わないことも1つの方法です。食洗機の洗浄~すすぎまでは1回1円~2円ですが、乾燥まで行うと実は、追加で約15円もかかってしまいます。毎日2回食洗機を使うご家庭で乾燥機能を使わなければ、年間約11,000円もの電気代を削減できる計算です!

・洗剤の適量使用と運転時間帯の工夫
食洗機用洗剤の使用量も、実は電気代に影響します。洗剤を入れすぎると、すすぎ回数が増えて余計な電力を消費してしまいます。洗剤の使用量は、メーカー推奨量の80%程度で十分な洗浄効果が得られます。最近の食洗機用洗剤は洗浄力が向上しているため、少量でもしっかりと汚れを落とすことができます。他にも、安い夜間電力のある電気料金プランにしているご家庭では、夜間に食洗機を運転することで電気代を抑えることができます。
エコキュートの節約法
次に、オール電化住宅で最も電気代がかかるエコキュートの節約方法についてお伝えいたします!
・季節によってモードを使いわける
エコキュートは基本、メーカーごとについている省エネモードが、最も電気代が安くなります。ただし、省エネモードで日中頻繁にお湯がなくなるから沸きましが必要だというご家庭もあります。そういった場合は多めにお湯を沸かす設定に変更した方が良いです。あまり使わない夏には省エネモードに切り替える、冬はお湯を多く沸かすモードにするというようにした方が無駄な電気代を減らすことができます!
・ピークカットシフト設定をする
また、ピークカットシフト設定を活用するのも1つの方法です。ピークカット設定とは、消費電力を抑えたい時間帯を設定すれば、その時間帯は湯切れのおそれがある場合を除いて沸き上げをしない設定のことです。エコキュートを導入されているご家庭では夜間電力の安い料金プランにしていることが多いですが、この場合、日中の電力単価は高くなっています。特に、現在ピークシフトプランを契約されているご家庭は、ピーク時間帯にエコキュートで沸き上げなどをしてしまうと、電気代が高くなってしまいます。この設定をすることで必要以上に電気代が高くなるのを避けられます!
太陽光発電
ここまで電気代がかかる電化製品の節約術をお伝えしてきましたが、最後に、根本的に電気代を削減する方法として「太陽光発電」をご紹介させてください!
これまでご紹介してきた節約方法は会社経営でいうと、”支出を減らすため”の行動です。支出を減らすことも、とても大切ですが、さらに電気代が上がるとなれば、今と同じ量の電気しか使っていなかったとしても、だんだんと電気代が上がっていってしまいます。そこで、自分で使う電気は自分でつくることができる太陽光発電がおすすめです!会社経営でいうと、売上、利益をあげるということです!太陽光発電を設置することで”電気という資本”を持つことができます。電気を持っていれば、高騰している電気を買わなくて済みますし、余った場合は売電もできます。
・太陽光発電による経済効果
太陽光発電の最大のメリットは、「発電した電気を無料で使える」点です。例えば5kW程度のシステムを設置した場合、年間発電量は約5,000kWh程度になります。これは一般家庭の年間電力消費量にほぼ匹敵する規模で、うまく自家消費すれば年間15万円相当の電気代削減効果が期待できます。5kW太陽光発電と蓄電池を導入した結果、電気使用量は導入前とほぼ変わらないにも関わらず、年間10万円以上もの電気代削減を達成されています。発電した電気を、エアコンや冷蔵庫、食洗機の運転に使うことで、高い電気を買わずに済みます。
・蓄電池併用による更なる効果
さらに、太陽光発電と蓄電池を併用することで、より大きな電気代削減効果が期待できます。蓄電池があることで、昼間に発電して余った電気を夜間にも使うことができるからです。これにより、電力会社から購入する電気量を大幅に削減することができます。設置容量と季節によっては電気代をほぼゼロにすることもできます。
・エコキュートによる経済効果
蓄電池は高くて購入できない方は太陽光発電とエコキュートを併用するのもおすすめです!太陽光発電とエコキュートの連携により、発電した電力を使ってお湯を沸かせます!晴れた日なら、オール電化住宅でもっとも電気代がかかるエコキュートの電気代をゼロにすることができます!エコキュートの消費電力は2,3kWhですので、電気代削減効果は、家庭用蓄電池2,3kWhを導入した場合と同じということになります。
まとめ
今回は夏の電気代を少しでも抑えるための具体的な方法をたっぷりご紹介しました!エアコンや冷蔵庫、食洗機など、よく使う家電の使い方を少し工夫するだけでも、年間で1万〜2万円、場合によっては3万円以上の節約につながります。そして、節電だけでなく、「電気を自分でつくる」太陽光発電や、「つくった電気を夜にも活用できる」蓄電池との組み合わせを活用すれば、電気代そのものを根本から抑えることができます!特にこれからの時代、電気代は“自分でコントロールする時代”になります!ぜひ、今回の内容を参考にして、家計にも地球にもやさしいエコライフを始めてみてください!

もちろん、太陽光パネルや蓄電池の設置だけでなく、設置後も上手に使えるようアフターフォローを重視している方は、見積りも受け付けていますので、お気軽に連絡ください!
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