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オール電化
今、お使いの給湯器が、ガス給湯器や10年以上前の電気温水器だという方はいませんか?実はそれらをエコキュートに替えるだけで、光熱費を大きく節約できます。例えば、ガス給湯器と比べると、毎月のガス代がグッと下がり、年間で数万円もお得になります。さらに、古い電気温水器をお使いの方は要注意です!最新のエコキュートに替えると、なんと電気代を約7割も削減できる可能性があります。また、すでにエコキュートを導入していても10年以上前の機種であれば、最新モデルに入れ替えるだけで1割以上電気代を節約できる可能性があります。
今回の記事では、そんなエコキュートの仕組みや節約効果を解説し、実際にエコキュートを導入するときに、失敗しないためのポイントを3つご紹介いたします。ご自宅にあったエコキュートは何か?を選べるようになる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
最新エコキュートの仕組みと効果
まずエコキュートの仕組みについて簡単にご説明します。エコキュートは「ヒートポンプ」という技術を使った給湯器です。このヒートポンプとは、エアコンと同じ仕組みで、空気中の熱を効率よく集めて、それを使ってお湯を沸かす技術です。エアコンが少ない電力で部屋を暖めたり冷やしたりできるのと同じように、エコキュートも少ない電力で効率的にお湯をつくることができます。一方で、昔から使われている「電気温水器」はどうでしょうか。電気温水器は電気だけで水を温めるため、非常に効率が悪く、どうしても電気代が高くなってしまいます。

同じ量のお湯をつくるのに、エコキュートなら必要な電力量は約1/3で済むのに対して、電気温水器はそのまま電気を大量に消費してしまうのです。そのため、電気温水器からエコキュートに替えるだけで、電気代を7割削減できる可能性があります。ただ、電気温水器は構造がシンプルで壊れにくいため、「まだ使えるから壊れたら替えよう」と先延ばしにする方が多いのも事実です。しかし、その間ずっと高い電気代を払い続けることになってしまいます。
次に、ガス給湯器との違いも見てみましょう。「エコジョーズ」という高効率タイプのガス給湯器は、ガスを燃やしたときのエネルギーを約95%までお湯に利用できます。ガス給湯器は、ガスを燃やしてその熱でお湯をつくります。従来型のガス給湯器では、燃焼ガスに含まれる熱がそのまま排気されてしまうため、利用できるのは投入したガスエネルギーの約80%程度でした。
エコジョーズは、この排気に含まれる熱を回収して再利用する仕組みを持っています。その結果、投入したガスエネルギーの約95%をお湯づくりに利用できます。これは「熱効率95%」という表現で、エネルギーをどれだけ無駄なく使えたかを示しています。一方エコキュートは、使った電気エネルギーの3倍以上の熱を取り出すことができます。

エコキュートはガスの燃焼のように「エネルギーを直接変換」するのではなく、ヒートポンプという仕組みで「空気中の熱を運んでくる」装置であるため、効率は「成績係数(COP)」で表されます。例えば、1kWhの電気を使って空気中から2kWh分の熱を集め、合計3kWh分の熱をお湯にできた場合、効率は3、つまり300%という考え方になります。エコキュートの「300%」というのは「使った電気エネルギーの3倍以上の熱エネルギーを取り出せる」という意味であり、ガス給湯器の「熱効率95%」とは計算の基準が違います。
比較の基準は違いますが、どちらも「同じ量のお湯をつくるのに必要なエネルギー」で考えると、エコキュートの方が圧倒的に省エネです。ランニングコスト、つまり毎月の光熱費は圧倒的に安くなります。例えば、4人家族でガス給湯器を使って月8,000円以上かかっていた場合、エコキュートに切り替えると月3,000円程度まで下がる場合もあります。年間にすると6万円以上の節約効果。長く使えば使うほど、この差が効いてきます。
さらに、太陽光発電を導入しているご家庭なら相性は抜群です。日中に発電した電気をそのままエコキュートに回せば、電力会社から電気を買わずにお湯をつくることも可能になります。
家庭別 エコキュートの選び方ガイド
ここまでで、エコキュートの仕組みと省エネ効果についてお伝えしてきました。では、実際に導入するときに、自分の家にはどのようなエコキュートが合うのか気になりますよね。エコキュート選びで失敗しないためには、大きく3つのポイントがあります。
ステップ1:家族構成に合わせたタンク容量
まずは家族の人数に合わせて、タンクの大きさを選ぶことです。エコキュートは10年以上使う設備なので、今の人数だけじゃなくて、将来のことも考えて選ぶのがおすすめです。
目安はこのようになっています。

1〜2人暮らしなら200〜300リットル、3〜4人家族なら370リットル、4〜5人なら460リットル、5人以上だと550リットル以上が目安です。人数に対してタンクが小さいとお湯切れして追い炊きすることが増えます。追い焚きするタイミングによっては、高い電気を買ってしまうことがあります。将来家族が増える予定がある方は、少し大きめを選んでおくのも安心です。
ステップ2:設置環境の確認
次に大事なのが設置環境です。寒冷地にお住まいの方は、普通のモデルだと冬に効率が落ちてしまうので、マイナス30℃まで対応できる「寒冷地仕様」を選ぶ必要があります。さらに配管にヒーターバンドをつけておくことも推奨です。海の近くだと潮風でサビやすいので「塩害仕様」が必須です。井戸水を使っているご家庭は、先に水質検査が必要ですし、対応できる機種も限られます。
そして忘れがちなのが設置スペース。庭や外壁の広さ、隣の家との距離を確認しておかないと、「置けなかった!」というトラブルにつながることもあります。エコキュートにはいくつか形状のタイプがあり、標準的な角型タイプに加えて、設置スペースが限られているご家庭向けの薄型タイプ、さらに容量によってはスリムタイプも用意されています。設置環境に合わせて形状を選べば、限られたスペースでも導入できる可能性が広がります。

ステップ3:優先順位を決める
最後は、どんな機能を優先するかを決めることです。
「とにかく電気代を安くしたい」という方は、省エネ性能が高いモデル。「シャワーの水圧が心配」という方は、高圧給湯対応モデル。「お風呂の快適さを重視したい」という方は、マイクロバブルや快適入浴機能付き。「小さなお子さんや高齢の方がいるから安全を重視したい」という場合は、見守り機能や安全アラート付きのモデルが安心です。全部の条件を満たす完璧な機種はありませんので、「自分の家庭では何を一番大事にしたいか」を決めて選ぶことが大事です。
このように、エコキュート選びは、まずは家族構成に合った容量を確認して、次に設置環境をチェックして、最後に何を重視するかを決める。この順番で考えていけば、失敗せずに自分の家に合ったエコキュートを選ぶことができます。
主要メーカーの特長
「じゃあ、具体的にどのメーカーが良いの?」と気になる方もいらっしゃると思います。そうした方は、メーカーごとの詳しい比較について過去に解説したこちらの動画をご覧いただければと思います。この動画では、機能ごとにおすすめのメーカーを紹介・解説していますので、気になる方はぜひチェックしてください。
今回は、シェア1位~5位の主要メーカー5社の簡単な特長を、表とあわせてご紹介していきます。
・パナソニック
まずはシェアNo.1のパナソニックです。市場シェアは約3割、省エネ性能の高さで評価されていて、省エネ大賞も受賞しています。AIによる自動追い炊き制御や「ぬくもりチャージ」など、省エネにつながる細かな工夫が満載です。一方で、価格は高めで、多機能すぎて持て余してしまう方もいるかもしれません。予算がしっかりあって、とにかく高性能を選びたい方におすすめです。
・三菱電機
次は三菱電機。シェアは約25%です。シャワー水圧は少し控えめですが、特徴は「ホットあわー」のマイクロバブル入浴機能。乳白色のお湯で体が芯から温まり、湯冷めもしにくいのが魅力です。さらに「キラリユキープラス」で配管を自動洗浄してくれるので、清潔なお湯を安心して使えます。水圧よりもお風呂の快適さや清潔さを重視するご家庭に向いています。
・ダイキン
3つ目は空調で有名なダイキン。シェアは約2割です。全機種が「パワフル高圧給湯」に対応していて、水圧の強さが大きな魅力。2階以上でもしっかり勢いのあるシャワーを楽しめます。また、「おゆぴかUV」でタンク内を清潔に保ち、入浴剤対応モデルがあるのも特徴。遠隔操作やアプリ機能は控えめですが、水圧重視のご家庭におすすめです。
・日立
続いて日立です。シェアは約1割ですが、独自の「水道直圧給湯」で業界トップクラスの水圧を誇ります。「ナイアガラ出湯」と呼ばれるほどの勢いで、2箇所同時に使っても弱まりにくく、浴槽へのお湯張りもスピーディー。さらに「きらりUVクリーン」や高断熱素材の「ウレタンク」で省エネ性も高く、しかも価格は比較的お手頃。コスパ重視で快適な水圧を求める方におすすめです。
・コロナ
最後はコロナ。シェアは約1割ですが、安心・安全の設計に強みがあります。「ES制御」と呼ばれる省エネや、入浴事故防止アラートなど安全機能が充実していて、高齢者や小さなお子さんのいる家庭に向いています。また、専用アプリで遠隔操作や見守りも可能なので、家族の入浴を安心して見守れます。派手さはないですが、バランスが良く安心感のあるメーカーです。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回はエコキュートの仕組みや節約効果、そして選び方のポイントをお話ししました。給湯器は毎日使うものだからこそ、少しの効率の違いが10年、20年と積み重なると大きな差になります。自分の家庭に合ったエコキュートを選べば、光熱費をしっかり節約しながら、快適で安心なお湯ライフを長く続けることができます。
もちろん、太陽光パネルや蓄電池の設置だけでなく、設置後も上手に使えるようアフターフォローを重視している方は、見積りも受け付けていますので、お気軽に連絡ください。
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