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太陽光発電

【契約前に絶対に見て!】出力保証は発電量の保証じゃない!?国内メーカーと海外メーカーの違いも解説

 

太陽光発電を検討している方の中には、メーカーのカタログや営業マンの説明で「20年出力保証」「25年出力保証」といった言葉を耳にされたことがあると思います。長い保証がついていると聞くと安心しますよね!しかし、実はこの「出力保証」、名前から想像する内容と、実際の意味が大きく違うことをご存じでしょうか。

 

今回のブログでは、太陽光発電の出力保証の実態と誤解についてわかりやすく解説していきます。「保証があるから大丈夫」と思って契約してしまうと、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう可能性がありますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

 

 

 出力保証とは何か

 

 

そもそも「出力保証とは何か」を解説していきます。出力保証というのは、太陽光パネルが長い期間にわたって一定の性能を維持することを、メーカーが約束する仕組みのことです。ここで大事なのは、この保証が意味しているのは、実際の屋根の上での発電量ではなく、あくまで規格で定められた理想的な環境下での性能だという点です。その理想的な条件というのが、日射量が1㎡あたり1,000W、そしてセル温度が25℃、というものです。日射量1㎡あたり1,000Wというのは、真夏の晴天で太陽が真上にあるときの光の強さにあたります。ただ、こうした状態が日本で一日の中で長く続くことはまずありません。曇りや朝夕には半分以下になってしまうこともあります。

 

さらにセル温度25℃という条件も、現実の環境からは大きく離れています。日本の夏は気温が35℃を超える日が当たり前になり、屋根の上のパネルは50℃~70℃に達することもあります。太陽電池は温度が上がると効率が落ちてしまうので、太陽が真上にある真夏に、25℃というのは、実際の屋外ではほとんど再現できない数字だと言えます。

 

ですので、出力保証というのは「理想の環境で性能がどれくらい維持できるか」を示した数値であって、「現場での発電量を保証するもの」ではありません。言い換えれば、メーカーが長期的に性能を落とさないように設計しているという自信の表れであって、実際の安心感は機器保証や工事保証、火災保険や自然災害補償といった仕組みと組み合わせて考える必要があります。

 

 

 

 出力保証に関する誤解

 

 

ここまでお話ししたように、出力保証は理想的な条件下での性能を基準にしています。ところが、多くの方がこの保証を「実際の発電量が約束されているもの」と思い込んでしまいます。ここがまず一つ目の誤解です。例えば「25年出力保証」と聞くと、25年間ずっと同じように発電してくれると想像してしまいますよね。

 

さらに誤解されやすいのは、シミュレーションで計算した発電量が保証されていると勘違いしてしまうことです。実際にはシミュレーション値も基準にはなりません。あくまでも出力保証が対象にしているのは、先ほど説明したような実験室レベルの理想的な環境で測定したパネルの性能だけです。

 

もう一つ誤解されやすいのが、出力保証は申請すればすぐに使えると考えてしまうことです。実際には「出力が基準値より下がっているかどうか」を専門機関で測定しなければならず、その費用はお客様側の負担になることも多いです。もし基準値を下回っていなければ、調査費用だけがかかって保証は適用されません。ですので、現実的には、出力保証を本当に使うことになる方はほとんどいません。

 

このように出力保証は、長期間の安心を直接保証してくれる仕組みではなく、むしろ「メーカーが自社パネルの性能に自信を持っている」という姿勢を示すためのものと考える方が適切です。消費者の立場としては、出力保証に頼るのではなく、機器保証や工事保証、火災保険や自然災害補償といった現実的に使える制度をきちんと確認しておくことが、安心につながります。

 

 

 

 国内メーカーと海外メーカーの違い

 

 

ここまで出力保証の実態についてお話ししてきましたが、もう一つ知っておいていただきたいのが、国内メーカーと海外メーカーで保証の仕組みに違いがあるという点です。海外メーカーに多いのが「リニア保証」と呼ばれる形式です。これは、パネルの出力が毎年少しずつ下がっていくことを想定し、最終的に25年後に80%以上を維持していることを保証するという仕組みです。イメージとしては、なだらかに下がっていく曲線を描いて、その下限を保証している形です。

 

 

 

 

一方で国内メーカーに多いのが「階段型保証」です。例えば、10年目までは90%を保証し、その後は一気に80%まで下がり、20年までその値を維持する、といったように、区切りごとに基準が変わる仕組みになっています。グラフにすると、階段を下るような形になるのが特徴です。

 

 

 

 

こうして説明すると「リニア保証の方が有利そうだ」とか「階段型の方が途中まで安心だ」と思われるかもしれません。しかし、実際には、単純に比較することはできません。リニア保証は少しずつ低下を織り込み済みで長期保証をする一方、階段型は、一定期間は高い水準を維持することを重視している、というように考え方や設計思想が違うからです。ですから、どちらが優れているかというよりも、メーカーごとの保証の仕組みを理解したうえで選ぶことが大切になります。

 

 

 

 

では、そもそもなぜリニア型と階段型という二つの保証形式が存在するのでしょうか。これはメーカーの歴史や考え方の違いによるものです。海外メーカーは膨大な劣化データを持ち、パネルの性能は毎年少しずつ低下していくという前提で保証を組み立てています。そのため「長期的にどれくらい性能が残るか」を重視し、リニア型を採用してきました。

 

一方で国内メーカーは、早い段階から保証制度を導入した背景があり、節目ごとにわかりやすく区切る階段型を選んできました。日本の消費者は「10年」「20年」といった明確な区切りに安心感を覚えやすいという文化的な要素も影響しています。つまり、リニア型と階段型は、どちらが正しいかという話ではなく、メーカーの考え方や歴史の違いから生まれたしくみといえます。

 

もし国内メーカーの階段型保証と海外メーカーのリニア保証を同じ基準で並べて「こちらの方が有利です」と説明している販売店や営業マンがいたら、注意して聞く必要があります。保証の定義や仕組みが異なるものを数字だけで比べても、正しい判断にはつながらないからです。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

ここまで太陽光発電の出力保証について解説しました。あらためて整理すると、出力保証というのは実際の屋根の上での発電量を約束しているわけではなく、あくまで理想的な環境下での性能を基準にしたものです。真夏の太陽が真上にあるときに日射量が1㎡ルあたり1,000W、さらにセル温度が25℃という、現実にはほとんど再現できない条件で測られている数値だということを、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。

 

また、25年保証や20年保証といった表現を見かけても、それがそのまま「長く発電が保証されている」という意味ではありません。実際には出力保証を利用するには測定や費用が必要で、現実的に使われる場合はごくわずかです。むしろ大切なのは、機器保証や工事保証、火災保険や自然災害補償など、実際にトラブルが起きたときに役立つ保証をどう組み合わせるかという点です。

 

さらに、国内メーカーの階段型保証と海外メーカーのリニア保証では仕組み自体が異なります。数字だけを見て単純に比較するのではなく、それぞれの定義や考え方を理解した上で、自分に合った選択をすることが重要になります。販売店や営業マンが数字だけで説明しているときは、そこに注意を払うことも大切です。出力保証は安心材料のひとつではありますが、それだけに依存するのではなく、全体の保証やサポート体制を確認しながら導入を検討することが、後悔しないための大事なポイントになります。

 

もちろん、太陽光パネルや蓄電池の設置だけでなく、設置後も上手に使えるようアフターフォローを重視している方は、見積りも受け付けていますので、お気軽に連絡ください!

 

 

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