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蓄電池

【家庭用蓄電池の選び方】その蓄電池、本当にコスパがいいですか?

 

蓄電池を検討している方とお話ししていると、ハイブリッドタイプと単機能タイプを、1kWhあたりの容量単価だけで、単純に比較している方が非常に多いと感じます。たとえば、「同じ10kWhなら安い方でいいですよね」「1kWhあたりの単価が低い方がコスパはいいですよね」こういった考え方です。

 

この見方自体は、決しておかしなものではありません。数字として分かりやすく、比較もしやすいです。ただし、この比較の仕方には、一つ大きな前提があります。それは、ハイブリッドタイプと単機能タイプを、同じ条件で比較できると思ってしまっている点です。実際には、この二つは構造が違います。

 

このブログでは、ハイブリッドタイプと単機能タイプを、1kWhあたりの単価だけで比較するのではなく、それぞれのメリットとデメリットを、数値として整理しながら、コストパフォーマンスをどう考えるべきかをお話しします。これから蓄電池を選ぶ方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

 

 

ハイブリッドタイプと単機能タイプの構造の違い

 

 

ではまずハイブリッドタイプと単機能タイプで構造がどう違うのかを整理します。ここは蓄電池のコスパを考えるうえで前提になるとても大事な部分です。まずハイブリッドタイプの蓄電池からです。ハイブリッドタイプは太陽光と蓄電池を制御するパワコンが一台にまとまっています。太陽光パネルで発電した電気はこの一台のパワコンで管理されます。そのため発電した電気を交流に変換しておうちで使ったり売電したりすることができます。

 

 

 

 

さらに同じパワコンを通してそのまま蓄電池に充電することもできます。つまり、太陽光と蓄電池をセットで運用することを前提にした構造です。

 

 

 

 

次に単機能タイプの蓄電池です。単機能タイプは蓄電池専用のパワコンだけを持っています。そのため太陽光で発電した電気はまず太陽光発電専用のパワコンで交流に変換されます。

 

 

 

 

この電気はおうちで使ったり売電したりします。そして、蓄電池に充電する場合はそこからさらに蓄電池専用のパワコンを使って直流に変換し直して蓄電池に充電されます。つまりハイブリッドタイプと単機能タイプは同じ蓄電池であっても使われている機器の構成や電気を制御する仕組みが異なっています。

 

 

 

 

 

変換ロスはどれくらいでコスパにどう影響するのか

 

 

では、この機器構成や制御の違いが何に影響するのか話していきます。その中でもまず大きいのが変換ロスです。蓄電池に充電するまでの電気の流れに注目すると、ハイブリッドタイプでは、太陽光で発電した直流の電気を、そのまま蓄電池に充電します。蓄電池に入るまでの間に、直流と交流の変換は発生しません。

 

 

 

 

一方で、単機能タイプは、太陽光で発電した電気が、いったん交流に変換されます。そのあと、蓄電池に充電するために、もう一度直流に変換されます。つまり、蓄電池に充電するまでの間に、単機能タイプでは変換が二回発生します。変換ロスは一回あたり、おおよそ5%前後発生します。単機能タイプの場合、充電する前の段階で、この変換が二回入るため、合計で約10%前後のロスが発生することになります。ハイブリッドタイプでは、蓄電池に充電するまでに、この変換ロスがありません。そのため、同じ発電量でも、蓄電池に実際にたまる電気の量に、差が出てきます。この差が積み重なることで、カタログ上は同じ容量の蓄電池でも、実際に使える電気の量に違いが生まれます。

 

 

 

 

では、この差を容量単価で考えてみます。たとえば、10kWhの蓄電池があるとします。単機能タイプでは約10%の変換ロスがあるため、10kWh分発電しても、実際に蓄電池にたまる電気は、約9kWhになります。仮に、この蓄電池の価格が150万円だったとすると、単純に容量の10kWhで割ると、1kWhあたり15万円です。しかし、実際に使える容量を約9kWhとして考えると、1kWhあたり約16.7万円になります。容量が10kWhでも、単機能タイプの場合は、発電量に対して実際に充電できる量を考慮するとコストパフォーマンスの見え方は大きく変わります。

 

 

 

 

 

さらに見落とされがちなコスト|太陽光用パワコンの費用

 

 

ここでもう一つ、コスパを考えるうえで、見落とされがちなポイントがあります。それが、太陽光用パワコンの費用です。単機能タイプの蓄電池は、蓄電池専用のパワコンしか持っていません。そのため、太陽光を使うためには、別で太陽光用のパワコンが必要になります。すでに太陽光が設置されている場合でも、この太陽光用パワコンは、いずれ交換が必要になる機器です。太陽光用パワコンは、機器代と交換工事費を合わせると、30万円前後かかります。ここで、先ほどの数字を使って考えてみます。

 

 

 

 

たとえば、10kWhの蓄電池が150万円だったとします。単機能タイプを選んだ場合、あとで太陽光用パワコンの費用として、30万円が追加でかかるとします。つまり、トータルの費用は、150万円ではなく、約180万円になります。さらに、さきほどのように単機能タイプでは、約10%の変換ロスがあるため、実際に蓄電池に充電できる太陽光発電した電気は、約9kWhになります。この場合、180万円を、実際に使える約9kWhで割ると、1kWhあたりのコストは、約20万円になります。単純に価格と容量だけでみると、1kWhあたり15万円に見えていたものが、実際にかかる費用と、実際に使える容量で考えると、1kWhあたり約20万円になる計算です。このように、単機能タイプのコストパフォーマンスは、価格と容量だけでは、正しく判断できません。変換ロスと、太陽光用パワコンの費用まで含めて考えて、はじめて本当のコスパが見えてきます。

 

 

 

 

 

間違った比較情報に注意

 

 

ここまでちゃんと比較しているサイトって、実は多くはありません。インターネット上で、蓄電池の比較情報を調べていると、1kWhあたりの容量単価だけを並べて、「この蓄電池はコスパがいい」「こちらは割高」と判断しているものをよく見かけます。ですが、ここまでお話ししてきたように、蓄電池のコストパフォーマンスは、容量と価格だけで決まるものではありません。変換ロスを考慮していない。実際に使える容量ではなく、カタログ容量だけで比較している。太陽光用パワコンの費用を含めていない。

 

こうした前提を無視して、1kWhあたりの容量単価だけでコスパを語っているサイトは、そのサイト全体としての信用度は高くありません。比較の条件がそろっていない以上、どれだけ数字がきれいに並んでいても、正しい判断材料にはなりません。特に、単機能タイプとハイブリッドタイプを、同じ1kWhあたりの単価で、単純に並べている比較は、注意が必要です。そのまま信じてしまうと、あとから「思っていたより電気代が安くならない」という結果につながりやすくなります。

 

 

 

まとめ

 

 

今回は、蓄電池のコストパフォーマンスについて、単純な容量単価ではなく、中身まで含めて考えることの重要性をお話ししました。蓄電池のコスパは、1kWhあたりの容量単価だけで、正しく判断できるものではありません。ハイブリッドタイプと単機能タイプでは、機器構成や電気の流れが異なります。その結果、単機能タイプでは、充電までに変換が二回発生し、約10%前後の変換ロスが生まれます。さらに、単機能タイプの場合は、太陽光用パワコンの費用として、将来的に30万円前後のコストがかかります。

 

これらをすべて含めて考えると、カタログ上は同じ10kWhでも、実際に使える電気の量や、1kWhあたりの実質コストは、大きく変わってきます。つまり、蓄電池選びで大切なのは、安く見えるかどうかではなく、長く使ったときに、本当に無駄が少ないかどうかです。数字の一部だけを見るのではなく、変換ロスや周辺機器の費用まで含めて、トータルでコストパフォーマンスを考える。それが、蓄電池選びで後悔しないための、一番のポイントです。このブログが、蓄電池を検討するうえで、正しい比較の基準を持つ、きっかけになれば嬉しいです。

 

 

 

 

もちろん、太陽光パネルや蓄電池の設置だけでなく、「設定の変更方法がわからない」「自分の家に合った使い方を知りたい」という設置後も上手に使えるようアフターフォローを重視している方は、見積りも受け付けていますので、お気軽に連絡ください!

 

 

 

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