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蓄電池
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今回は、家庭用蓄電池のうち、全負荷対応単機能タイプの長期停電時の注意点を紹介します!もちろん注意点としてどのような設定にしておけばいいのかも解説しますので、現在、全負荷対応単機能タイプの蓄電池を設置している、または検討中の方はぜひ最後までご覧ください!
全負荷対応単機能とは?
まず、全負荷対応単機能タイプについて解説します。全負荷対応とは、停電時におうちすべての部屋で電気を使うことができるタイプです。また、冷蔵庫やエアコン、テレビとった100Vの電化製品をはじめ、200VのエコキュートやIHクッキングヒーター、200Vエアコンも使うことができます。全負荷対応ではないのが特定負荷対応といって、停電時はあらかじめ決めておいた特定の部屋、コンセントのみを使うことができるタイプです。電化製品も100Vのものに限定されます。
また、単機能タイプとは、太陽光発電システムと蓄電システムを構成するパワーコンディショナ、通称パワコンの種類のことで、太陽光発電用のパワコンと蓄電池用のパワコンがそれぞれ別々となっているのが単機能タイプで、一体となっているのがハイブリッドタイプです。
市場の全負荷対応単機能の蓄電池
では現在の市場にある全負荷対応単機能タイプの蓄電池が何かというと、伊藤忠商事から出ているスマートスターLやネクストエナジーのiedenchi、ニチコンのESS-U4M1とESS-U4X1、最近では京セラのエネレッツァがトランスユニットを追加することで全負荷対応にすることができるようになりました。
停電時の動作
これら全負荷対応単機能タイプの蓄電池の停電時の動作を整理します。まず太陽光発電している日中に停電すると、蓄電池は停電モードに切り替わり、おうちでは太陽光発電している電力と蓄電池の電力を使うことができます。太陽光発電の余剰電力がある場合は蓄電池へ充電されます。
夕方以降も停電が続いた場合は、太陽光しなくなるので、蓄電池のみの電力でおうちの電気をまかないます。夜に停電が起こった場合も蓄電池のみの電力でおうちの電気をまかないます。
そして、翌朝まで停電が続いた場合に注意が必要です。翌朝、蓄電池の残量がある場合は太陽光発電し始めると、おうちで太陽光発電している電力と蓄電池の電力をそのまま使うことができます。
しかし、翌朝蓄電池の残量がない、0%だった場合は、太陽光発電用のパワコンを手動で自立運転に切り替える必要があります。手動で自立運転に切り替えれば、パワコンの自立コンセントから電気を使えるだけでなく、パワコンの自立出力ケーブル経由で蓄電池への充電ができるんですが、ひと手間かかります。太陽光発電用のパワコンが高いところに設置してあると切り替えるのも大変です。
上手な設定方法
この手動の切り替えをしない方法として、翌日に蓄電池の残量を残しておく方法があります。具体的には蓄電池の最低残量を5%~10%に設定します。すると翌朝でも蓄電池の残量が残っている状態になります。翌朝、太陽が出はじめたら最低残量の設定を0%に変更することで、蓄電池から放電が始まり、太陽光発電用のパワコンを自立運転に切り替えなくても、おうちで太陽光発電している電力と蓄電池の電力をそのまま使うことができます。
これも設定変更というひと手間が必要となるので、人によってどっちがいいかあると思いますが、私としてはモニターで変更した方が簡単だと思います。
まとめ
全負荷対応単機能タイプの停電時の注意点は以上です。翌朝に蓄電池の残量を少し残しておくことで、モニター操作のみで太陽光発電と蓄電池を上手に使うことができます。スマートスターLについては当社で資料を作成したので、ほしい方は「スマートスターLの停電時の操作資料希望」と問い合わせください。
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