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V2H
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今回はV2Hの基本機能とV2Hでできること、どうやって動作するのか仕組みを紹介します!「経済産業省が来年度2022年のEV購入の補助金を2倍へ」というニュースがあってから、EVだけでなくV2Hにも再び注目が集まっていて、多くの問い合わせをいただいております。V2Hとはビークル・トゥ・ホームの略で、EVへ充電できることはもちろん、EVの電気をおうちで使うために必要な設備です。
今回はV2Hの中でも、シェア1位のニチコン「EVパワーステーション」をベースに、V2Hの基本機能、V2Hで何ができるのか、どうやって動作するのかその仕組みを順番に紹介します。そもそもV2Hって何?よくわからないという方はぜひ最後までご覧ください。
基本機能
基本的な機能は、電力会社から供給される電力や、太陽光発電した電力を、EVに充電することと、EVに貯めた電力をおうちに放電、使用することです。特にニチコンEVパワーステーションは普通充電と比べて充電速度が最大2倍になります。
じゃあ、そもそもなぜ、EVの電気をおうちで使うのにV2Hが必要なのかというと、おうちで使っている電気が交流なのに対して、EVにある電気は直流で、交流と直流を変換する必要があるからです。
特におうちの全電力を賄えるほど大きな電気を変換するためにV2Hが必要となります。V2HがあることでおうちとEV間の電気の往復が簡単になります。太陽光発電を導入されている方はパワーコンディショナと同じ役割と思っていただければOKです。
V2Hでできること
ではV2Hで具体的にどのようなことができるかというと、大きくこちらの4つに分けることができます。
まず1つ目は、EVを非常用蓄電池として活用することができます。EVの蓄電容量は非常に大容量で、日産リーフe+なら62kWh、アリアなら65kWhと90kWhにもなります。日本の世帯平均消費電力は1日あたり約10kWhとされているので、60kWhのEVなら3~4日分相当の電力を賄うことができます。
2つ目は、倍速充電で自宅充電することができます。200V普通充電に比べて最大2倍の速さで充電するため、充電時間が約半分になります。
実際には、ご自宅の電力会社との契約容量があるので、その他の電化製品の電力使用量と充電量で、その契約容量を超えない範囲で充電します。これもEVパワーステーションの特長です。
3つ目は、電気代の節約に貢献します。夜間電力のある時間帯別料金プランにしているおうちでは、電気料金が安い夜間にEVに充電しておいて、電気料金が高い昼間にその電力をおうちで使うことで、その差額分、電気代を削減することができます。また、おうちで最も電気を使う時間帯にEVからの電力を使うことで、ピークカットすることができるので、電気の基本料金を削減することができます。
そして4つ目は、太陽光発電の余剰電力を有効活用することができます。太陽光発電を導入されているおうちではFITが終了すると売電価格がぐっと下がってしまい、売電してもあまり経済効果を得ることができません。売電するよりもEVに充電することで、太陽光発電した電力のほとんどをおうちで自家消費することができるようになるため、さらに電気代を削減することができます。
動作のしくみ
では実際に、V2Hがどのように動作するのか、太陽光発電を導入されているおうちの場合で、充電時と放電時、停電時にわけて説明します。
まず充電時の動作は次のようになります。昼間太陽光発電している場合は、その発電した電力と電力会社から購入した電力をおうちで自家消費します。EVへの充電は、太陽光発電の余剰電力と電力会社から電力を購入してEVに充電します。太陽光発電のFIT期間が終了を迎えたおうちでは運転モードをグリーンモードに切り替えて運用することができます。グリーンモードでは、太陽光発電の余剰電力をEVに充電します。さらに余った場合は電力会社へ売電します。
次に、放電時の動作は次のようになります。昼間おうちの消費電力量が太陽光発電量よりも多い場合は、EVから放電して足りない電力を補います。それでも足りなくなると、電力会社から電力を購入します。曇りや雨の日などの太陽光発電しない場合や、夜間の場合も、EVから放電しておうちの電力を賄います。EVの電力が足りなくなると電力会社から電力を購入します。
停電時の動作は次のようになります。ニチコンのV2Hプレミアムモデルの場合、おうちの消費電力量が太陽光発電量よりも多いときは、EVからおうちへ放電して、太陽光発電とEVの電力を使います。おうちの消費電力量が太陽光発電量よりも少ないときは、余剰電力をEVへ充電します。
ニチコンのV2Hスタンダードモデルの場合は、太陽光発電した電力は停電時専用のコンセントから使うことができ、EVの電力はV2H導入時にあらかじめ決めておいたリビングやキッチンのコンセントから使うことができます。太陽光発電とV2Hのコンセントは別々でそれぞれ独立して運用します。
まとめ
V2Hの基本機能、V2Hで何ができるのか、どうやって動作するのかは以上です!V2Hシステムでこんなことに悩んでるという方は、気軽に連絡ください。
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