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V2H
蓄電池
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今回はニチコンが発売開始したハイブリッド蓄電池システム「ESS-T3」シリーズを紹介します!ハイブリッド蓄電システムは、太陽光パネルで発電した電気をおうちで使える電気に変換する装置であるパワーコンディショナ、通称パワコンと、蓄電システムのパワコンが一体となったシステムです。
ハイブリッドシステムといったんですが、この蓄電システムで構成されているパワコンは、電気自動車への充電と放電ができるV2Hスタンドを後から増設できるため、厳密にはトライブリッドパワコンになります。
トヨタ自動車が2021年末に、電気自動車の世界販売台数を、2030年に350万台とする目標を発表したことから、これから電気自動車を見かけることが多くなっていくと予想されます。私も次、車の乗り換えを検討する時期に来たら電気自動車も当たり前に視野に入れるんだろうと考えています。しかし、自分が電気自動車を運転したり、自宅やどこかの駐車場などで電気自動車を充電したりする姿を、まだまだ想像できない方も多くないと思います。
こういった中で、家庭用蓄電池の導入は前向きに検討しているけど、V2Hスタンド付きのトライブリッドシステムを導入するなんて、まだまだ考えられませんよね。
今回は、家庭用蓄電池の導入を検討中の方で、5年後には自分も電気自動車に乗り換えていてV2Hスタンドを増設することがあるかもしれないけど、まだ早いかなと考えている方に向けて、最初はハイブリッド蓄電池として活用して、後からV2Hスタンドを増設してトライブリッドシステムにできる「ESS-T3」を紹介します。今回はパワコンと蓄電ユニットに焦点を当てていきます。V2Hスタンドを含むトライブリッドシステムについては次回詳しく紹介させていただきます!
ニチコンハイブリッド蓄電池【ESS-T3】
まず、仕様と性能を紹介します。「ESS-T3」蓄電システムは全負荷対応タイプで、停電時におうちまるごとバックアップして、100V、200Vの電化製品関わらず、「もしも」のときも「いつも」と同じように快適に電気を使うことができます。
蓄電容量
蓄電池の容量は、4.9kWhの蓄電ユニットと、7.4kWhの蓄電ユニットを選ぶことができて、それぞれ最大2台設置することができます。つまり、蓄電容量は、4.9kWhと、4.9kWhが2台の9.9kWh、7.4kWhと、7.4kWhが2台の14.9kWhの合計4種類から、ご家庭に最適な容量を選ぶことができます。
もちろん、最初に4.9kWhだけ導入して、後からもう1台4.9kWhを増設することもできます。ただし、4.9kWhと7.4kWhを組み合わせることはできないのでご注意ください。
大きさ
蓄電ユニットの大きさは、4.9kWhと7.4kWhともに、横幅が54cm、高さが42cm、奥行きが23cmです。蓄電ユニットは、屋内にも屋外でも設置することができます。ただし、屋外に設置する場合は、屋外用カバーを取り付けて、基礎の上に設置する必要があります。
パワコンの大きさは、横幅が70cm、高さが65cm、奥行きが24cmと、蓄電ユニットよりひと回り大きいです。パワコンは屋外に設置します。
サイクル数
寿命となるサイクル数は、10,000サイクルです。以前までのトライブリッドシステムは約6,000サイクルだったので大きく改善されました。
充電電力
蓄電池へ充電する充電電力は、蓄電容量4.9kWhの場合は2.0kW、7.4kWhの場合は3.0kW、9.9kWh、14.9kWhの場合は4.0kWです。
出力
また、通常時の蓄電ユニットから放電する出力は蓄電ユニット1台の場合は最大3kWで、蓄電ユニット2台の場合は最大4kWです。パワコンの出力は最大5.9kWです。停電時の蓄電ユニットから放電する出力は、通常時よりも上がって、蓄電ユニット1台の場合は最大4kVAで、蓄電ユニット2台の場合は最大5kVAです。パワコンの最大出力は、通常時と同じ5.9kVAです。
停電時の出力とは、停電になったときに、どれくらいの電化製品を同時に使うことができるかを表す値です。全負荷対応ということはIHクッキングヒーターも使うことができます。IHクッキングヒーターでは一口最大3kW以上の消費電力になるので、停電時の出力が4kVA、5kVAなら、他の電化製品を使いながらIHクッキングヒーターも無理なく使うことができます。ただ、同時にたくさん電化製品を使えば、蓄電池の電気の減りもその分早くなりますので、節電の意識はしっかりもって使ってください。
太陽光容量・入力
次に、パワコンに接続できる太陽光パネルの容量は過積載10kWまでで、パワコンへ入力できる最大入力は8.8kWまでです。回路数も従来よりも1回路増えて4回路となり、大容量の太陽光発電システムを導入されているご家庭にも対応できるようになりました。
モニター
そして、ニチコンの蓄電システムには、従来通り、カラータッチパネルリモコンが付属されています。直感的な操作が可能です。また、インターネットと接続することで、システムのアップデートや見守りサービス、気象警報にあわせて自動で蓄電システムを充電して停電に備える気象警報連携機能や、翌日の「天気情報」、「発電量」、「電力使用状況」を予測して、電気代削減に向けた最適な運転計画を指示するAI自動制御機能を、無料で利用することができます。
運転モード
蓄電システムの運転モードは、余剰電力を売電する「売電モード」と、余剰電力を蓄電池に充電する「グリーンモード」の2種類があります。売電価格やライフスタイルにあわせて運転モードを切り替えてください。
また、V2Hスタンドを導入するとこれら2つのモードだけでなく、「EVモード」という運転モードを利用することができます。「EVモード」については、次回トライブリッドシステムの紹介のときに詳しく説明します。
まとめ
今回は、後からV2Hスタンドを増設してトライブリッドシステムにできる「ESS-T3」を紹介しました。V2Hスタンドを後から増設できることだけが特長ではなく、蓄電システムとしても業界でトップクラスの性能をもっています!現在、家庭用蓄電池の導入を検討している方も、今後電気自動車の導入を考えている方も、ぜひ候補の1つにしてみてください!
ニチコンのハイブリッド蓄電池、将来的なトライブリッドシステムに興味持っていただいた方や、もっとこんなことを知りたいよ!蓄電池選びでこんなことに悩んでるよ!という方は、気軽に連絡ください。