
EP CUBE(イーピー キューブ)
- 品番
- ①EP CUBE HES-JP1-606G、②同ー610G、③同ー613G
- メーカー
- カナディアン・ソーラー・ジャパン
・パワーコンディショナと蓄電池一体型。 ・メタルグレー色のスタイリッシュな外観。 ・薄型による省スペース設計。 ・各モジュールを積み重ねるだけの容易な組立。 ・高電流太陽電池モジュールにも対応し発電量のロスなく活用可能。 ・全負荷対応の自立運転機能。
- ハイブリッド
- 全負荷型
特徴とメリット・デメリット
特徴
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ハイブリッド蓄電システム
太陽光発電用パワコンと蓄電池用パワコンが一体化。設置機器が少なく省スペースで、直流のまま充電できるため変換ロスが少なく効率的。
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容量ラインナップ
6.6kWh/9.9kWh/13.3kWh の3種類から選択可能。
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出力性能
定格出力は最大約5.9kW、全負荷対応で停電時も家全体をバックアップ可能。
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蓄電池単体出力
太陽光発電なしで運転する場合の出力は容量によって異なる。
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6.6kWh:3.0kW
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9.9kWh:5.0kW
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13.3kWh:5.9kW
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安全性
リン酸鉄系リチウムイオン電池(LFP)を採用し、熱暴走リスクが低い。
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設置性
奥行き約25cmの薄型設計。屋外設置はパワコン一体型の蓄電池本体のみで、省スペースかつ外観もスッキリ。防塵防水性能はIP65。
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モニタリング
専用アプリで発電量・消費量・蓄電状況を確認できる。
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保証
製品保証15年(無償)。
メリット
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省スペース設計
薄型で設置しやすく、屋外に設置するのは蓄電池本体のみ。見た目もスッキリ。
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コスト優位性
全負荷ハイブリッド蓄電池としては価格が抑えられており、ユーニヴァース取扱機種の中では最も安価。
デメリット
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増設は実質不可
設置後6ヶ月以内であれば増設可能だが、導入直後に将来の電力需要を見極めるのは現実的に困難。初期導入時に容量をしっかり選ぶ必要がある。
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寒冷地での利用における一般的な注意点
EP CUBEに限らずリチウムイオン電池全般は充電温度範囲が0℃以上のため、氷点下が続く地域では充電性能が制限される可能性がある。
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出力制限
太陽光発電なしで蓄電池単体運転する場合、出力は6.6kWhで3.0kW、9.9kWhで5.0kW、13.3kWhで5.9kWに制限される。
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地域による出力扱いの違い
東京電力エリアや東京都の補助金制度では、パワコン出力が 5.6kW扱い となるため、補助金申請や設計上の基準値が変わる。
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通信仕様の制約
有線LANとWi-Fi両対応の設計だが、発売当初から有線接続に不具合があり、現状は無線接続のみ対応。安定性に注意が必要。
本体外観と機器構成
蓄電池本体の幅は60cm、奥行きは約25cmと非常に薄いです。高さは蓄電池の容量によってかわります。蓄電池の容量は6.6kWh、9.9kWh、13.3kWhの3つがあり、6.6kWhは約100cm、9.9kWhは約120cm、13.3kWhは約140cmです。
本体一番上の①がパワコンで、一番下の③が土台となるベースです。その間に1つが3.3kWhの蓄電池ユニットがあります。2つで6.6kWh、3つで9.9kWh、4つで13.3kWhという感じです。パワコンが本体に構成されているため、この本体とは別に、外壁に他の機器を取付ける必要がなく、屋外に設置するのはこの本体のみとなります。屋内には全負荷用切替分電盤と、オプションであるカラーモニターを設置します。
出力
基本性能と仕様はこのようになっています。パワコンの出力は通常時、停電時ともに5.9kWです。出力とは、どれくらいの電化製品を同時に使うことができるかを表す値です。200Vの電化製品も対応伊できるのでIHクッキングヒーターも使うことができます。IHクッキングヒーターでは一口最大3kW以上の消費電力になるので、停電時にも他の電化製品を使いながらIHクッキングヒーターも無理なく使うことができます。ただ、同時にたくさん電化製品を使えば、蓄電池の電気の減りもその分早くなりますので、節電の意識はしっかりもって使ってください。
入力回路数
MPPTの入力回路数は4つで、寄棟の4方向の屋根に太陽光パネルが設置してあっても枚数制限を除いて、すべて接続することができます。例えば、東面と南面などの違う屋根方向のパネルを1つの入力回路に接続すると、発電出力が小さな面に引っ張られてしまうため、パネル配置とパワコンの入力回路には注意が必要です。
リン酸鉄リチウムイオン
また、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているためサイクル数は12,000以上で長寿命です。ただ、リン酸鉄リチウムイオン電池は寒さに弱いため、蓄電池動作温度範囲は-20度~+50度までとなっていますが、氷点下になると充電動作をしなくなります。冬場に0度以下になる地域の方はあまりオススメできないです。
蓄電容量
蓄電池の容量は、先ほども話したように、6.6KWh、9.9kWh、13.3kWhの3つから選ぶことができます。太陽光発電の余剰電力量や停電時に必要な容量などを考慮して、ご家庭に最適な容量を選ぶことができます。ただ、「EP CUBE」はあとから増設することができないところがデメリットです。とりあえず9.9kWhにしてあとからもう1つ蓄電ユニットを増設して13.3kWhにすることはできませんので、ご注意ください。
運転モード
運転モードは、蓄電優先モード、売電モード、グリーンモード、スマートモードの4種類があります。蓄電優先モードは、蓄電池を常に満充電に維持して、停電に備えて待機するモードです。
売電モードは、固定価格買取制度FIT期間中に太陽光発電した余剰電力の売電を優先して、蓄電池の充放電は、割安な夜間電力のみで運用するモードです。
グリーンモードは、太陽光発電した余剰電力を蓄電池への充電に優先させて運用するモードです。夜間電力の充電はしません。
スマートモードが、太陽光発電した余剰電力を蓄電池へ充放電して、さらに割安な夜間電力も充放電する1日2サイクルで運用するモードです。
モニタリングアプリ・クラウドサービス
続いて、モニタリング機能です。「EP CUBE」のモニタリングはこのようなアプリから確認することが基本となります。オプションで専用モニターも設置することができます。アプリからは太陽光発電と蓄電池の状況確認や運転モードの設定など、操作や遠隔監視が可能です。
商品スペック
パワコン仕様 | ハイブリッド |
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停電時負荷範囲 | 全負荷 |
電池の種類 | リン酸鉄系リチウムイオン電池 |
蓄電池容量(初期実効容量) | ①6.6kWh(実効6.1kWh) ②9.9kWh(実効9.4kWh) ③13.3kWh(実効12.6kWh) |
増設時蓄電池容量 | ー |
通常時の出力電力、出力電圧 | 5.9kW、AC202V |
停電時の出力電力、出力電圧 | 5.9kVA、AC202V/101V |
停電時の太陽光最大入力電力 | 12kW |
太陽光入力回路数 | 4回路 |
電池想定寿命(orサイクル数) | 15年 |
使用温度範囲 | -20~+45℃ |
外形寸法 | ①W600×H1,006×D243mm、②W600×H1,221×D243mm、①W600×H1,436×D243mm |
質量 | ①112kg、②147kg、③182kg |
設置環境 | 屋外推奨 |
設置方法 | 床置き+背面固定 |
システム機器保証 | 15年(無償) |
自然災害補償 | 10年(有償) |
リモートサポート | 遠隔監視、サポートサービス、気象連動サービス |
AI制御機能 | 有り(無償) |
発売日 | 2023年3月 |
メーカー希望小売価格(税抜・工事費別) | ①2,440,900円、②2,940,300円、③3,439,700円 |