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V2H

【オムロンV2X】EVユニットは壁掛けできてコンパクトなV2Hシステム

 

 

今回は、V2H用パワコンとEVユニットがセパレート型となってコンパクトな、外壁への取付けができる、オムロンのV2Xシステムを紹介いたします!

 

2023年まではV2Hシステムといったら、ニチコンのほぼ一強で、選択肢はありませんでした。2024年になって、各メーカーが続々とV2Hの販売を発表しています。その1つがオムロンです。ただ、V2Hの選択肢が増えたのは良いものの、どれを選べばいいのか迷ってしまうのも困ります。今回の動画ではオムロンのV2Xの仕様や特長だけでなく、どのような方にオススメなのかもあわせて解説させていただきます。

 

現在、太陽光発電システムを導入している方や、これから電気自動車を購入する予定の方、V2Hの導入を検討している方は、ぜひこの動画を参考にしてみてください!

 

 

 

 

 

外観と基本性能

 

まず、外観と基本性能を紹介します!オムロンV2Xは、マルチV2Hパワーコンディショナ、EVユニット、マルチV2Xシステム用ゲートウェイ、V2X用全負荷用分電盤からなります。ニチコンのEVパワーステーションを知っている方は、EVパワーステーションを機能ごとにパワーコンディショナ、EVユニットの2台に分けたものとイメージするとわかりやすいです。

 

マルチV2Xパワーコンディショナはオムロン製の太陽光発電パワコンやマルチ蓄電プラットフォームのパワコンと同じサイズで、横幅45cm、高さ約55cm、奥行約23cmです。EVユニットは横幅約53cm、高さ約80cm、奥行約26cmです。パワコンとEVユニットの2つに分けたことで、1台あたりが非常にコンパクトで壁への取り付けが可能なことと、パワコンを駐車場から離れたおうちの裏側に設置すれば、駐車場の近くにはEVユニットのみ設置すればいいので、スペースがあまりない駐車場にも設置することができます。

 

 

 

 

EVユニットを取り付けできる外壁スペースがない場合は、オプションでEVユニット用自立スタンドを利用して設置することもこ可能です。

 

 

 

 

さらに、別体(べったい)充放電コネクタを利用すれば、電気自動車の充電ポート近くにコネクタを取り付けることができます。

 

 

 

 

ケーブルの長さは7.5mです。ゲートウェイと全負荷用分電盤は屋内の住宅用分電盤の近くへ設置します。ゲートウェイは、横幅約8cm、高さ12cm、奥行約3cmとコンパクトです。全負荷用分電盤は横幅約57cm、高さ約32cm、奥行約12cmと住宅用分電盤と同じくらい大きさがあります。

 

基本性能はこのようになっています。

 

 

 

マルチV2Xパワコンの交流定格出力、電気自動車からおうちへ供給できる最大の出力は5.9kWです。停電時でも最大6kVAの出力があります。使用周囲温度は-20℃~+50℃の範囲で、冷却方式がニチコンEVパワーステーションの強制空冷ではなく、自然空冷なので、音が静かです。また、海岸および汽水域(きすいいき)から500mの範囲であれば重塩害仕様もあります。

 

次に、オムロンV2Xの特長を紹介いたします!

 

 

 

特長①コンパクト設計

 

特長の1つ目は、EVユニットとマルチV2Xパワーコンディショナがコンパクトで場所をとらないところです。

 

先ほども説明したように、2つの機器に分けたことで、設置位置に柔軟性が生まれるため、様々なおうちの状況にも対応することができます。パワコンを駐車場から離れたおうちの裏側に設置すれば、駐車場の近くにはEVユニットのみ設置すればいいので、スペースがあまりない駐車場にも設置することができます。

 

 

 

 

 

特長②専用アプリ

 

もう1つの特長が専用アプリで、いつでもどこでも充電・放電をコントロールすることができるところです。

 

充放電ケーブルが電気自動車に接続されていることが前提となりますが、急に電気自動車に乗ることになっても、外出先から電気自動車の充電残量を確認できるだけでなく、必要があればすぐに充電開始の操作をすることができます。

 

 

 

 

 

注意点

 

次にオムロンV2Xを導入する際の注意点を紹介いたします。

 

オムロンV2XはニチコンのEVパワーステーションと同じ、V2Hシステムの中でも単機能タイプと呼ばれるV2Hシステムです。

 

単機能タイプとは、こちらの図のように太陽光発電システムを導入されている場合、太陽光発電した電気を電気自動車へ充電する際に、充電経路に住宅用分電盤があるシステムです。太陽光発電システムとは独立したシステムで、太陽光発電システムなしでも導入することができるV2Hシステムです。太陽光発電した電気を電気自動車へ充電する際は、太陽光発電用のパワコンで直流から交流へ変換、V2H用パワコンで交流から直流へ変換する必要があるため、変換ロスが生じます。それぞれの変換ロスが4%、9%とすると太陽光発電した電気を電気自動車へ充電するまでに13%近く損失していることとなります。

 

 

 

 

また、その電気自動車へ充電した電気をおうちでつかうとV2H用パワコンでまた9%近い変換ロスが生じるため、最終的に20%近くの太陽光発電した電気を損失してしまうこととなります。

 

 

 

 

太陽光発電システムがない場合は、夜間の安い電気を買電して電気自動車へ充電しますが、その際も充電時に約9%、おうちでつかう際にまた約9%の変換ロスがあります。つまり、電力会社から100kWh買って電気自動車に充電しておうちでつかっても最終的には80数kWhしかつかうことができません。

 

これだと昼間の電気を電力会社から買って使うのと経済効果がほとんど変わらないですし、経年劣化で変換ロスがさらに下がれば、そのまま使った方が経済的になる可能性があります。ですので、私としては、太陽光発電システムなしで単機能タイプのV2Hシステムの導入はオススメしません。

 

また、停電になった場合は、V2Xシステム自体の電源も落ちてしまうため、まずはV2Xシステムを動作させるために電気自動車のシガーソケットからV2X本体へケーブルをつないで電源を入れる操作が必要となります。

 

もう1つ、すでにオムロンのマルチ蓄電プラットフォームの全負荷タイプを導入している方に、オムロンV2Xを導入する際の注意点があります。マルチ蓄電プラットフォームの全負荷タイプを導入しているご家庭では、蓄電池用のパワコン類3台と、全負荷用分電盤、ゲートウェイがすでに設置されていると思います。

 

このシステムにV2Xを導入する際には、さらにV2X用パワコン1台と、全負荷用分電盤、ゲートウェイを設置しなければならないため、パワコン類は合計4台、全負荷用分電盤とゲートウェイはそれぞれ2台となり、機器だらけになってしまいます。すでにオムロンのマルチ蓄電プラットフォームの全負荷タイプを導入している方でV2Xシステムに興味のある方は、2024年末にここまで追加機器が必要でないV2Xシステムが発表されるとメーカーから聞いているので、それまで導入を待ってもいいかと思います。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

今回は、V2H用パワコンとEVユニットがセパレート型となってコンパクトな、外壁への取付けができる、オムロンのV2Xシステムを紹介しました。

 

令和6年度国のV2H補助金の対象機種になっていますので、現在、太陽光発電システムを導入している方や、これから電気自動車を購入する予定の方、V2Hの導入を検討している方は、ぜひ候補の1つにしてみてください!

 

オムロンV2Xシステムに興味持っていただいた方や、もっとこんなことを知りたいよ!蓄電池選びでこんなことに悩んでるよ!という方は気軽に連絡ください。

 

 

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