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【使い方と注意点】ニチコントライブリッドシステムの充放電は蓄電池と電気自動車(EV)どちらが優先?

 

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今回はニチコンのトライブリッドシステム「ESS-T3」の充放電に関する使い方と注意点を解説させていただきます。

 

トライブリッドシステムとは、ニチコンから発売されている太陽光発電と蓄電池、V2Hの3つを、トライブリッドパワーコンディショナを中心に組み合わせたシステムです。非常に複雑なシステムですので、運用する運転モードと時間帯、条件によって、どのような電気の流れになるのかしっかりと把握して使用する必要があります。特に今回は運転モードを「グリーンモード」という、太陽光発電した余剰電力を売電優先でなく、蓄電池や電気自動車への充電優先の運転モードにした場合に絞って解説いたします。

 

 

 

 

 

充放電の優先順位

 

早速ですが、「グリーンモード」とは、太陽光発電した余剰電力を蓄電池や電気自動車へ充電する運転モードと言いました。では通常時、太陽光発電した余剰電力は、

 

蓄電池と電気自動車どちらへ充電されるでしょうか?

 

 

 

 

答えは、電気自動車に充放電ケーブルが接続されていて「車両のコネクタロック」がされた状態の場合、電気自動車へ優先して充電されます。蓄電池へ先に充電したい場合は、電気自動車が接続されていない状態をつくるため、「車両のコネクタロック」を解除します。つまり、運転モードが「グリーンモード」のとき、太陽光発電の余剰電力を蓄電池と電気自動車どちらへ充電するかは「車両のコネクタロック」でコントロールするということです。通常時の使い方はこれだけ覚えてもらえばOKです!

 

 

 

 

逆に放電について、太陽光発電しなくなる夕方以降、蓄電池と電気自動車どちらから優先して放電するかはモニターから設定で変更することができます。モニターの車両アイコンをタッチして、V2Hシステムの設定画面が表示されます。設定画面の項目「放電優先設定」で、蓄電池から放電するか車両から放電するか選ぶことができます。

 

この設定は充電のように都度切り替える必要がなく、一度モニターで設定すれば、設定変更しない限り、放電の優先順位はかわりません。弊社のお客様みなさんは、蓄電池の電気を先に使うことを選んでいます。それが合理的だと私も思います。

 

 

 

 

また、通常時でなく、停電時の充電と放電の優先順位についても、同じようにモニターの車両アイコンをタッチすると表示される「非常時放電優先設定」、「非常時充電優先設定」から設定することができます。停電時の放電優先も、弊社のお客様みなさんは、蓄電池の電気を先に使うことを選んでいます。電気自動車は移動手段にもなるからですね。

 

そして、停電時の充電優先を蓄電池と電気自動車どちらにするかは、各家庭によってさまざまです。停電時に電気自動車を使って移動をすることを優先したいか、家で過ごすことを優先したいかで設定してください。

 

 

 

 

 

注意点①:6時間動かない!?

 

これでグリーンモードにしたときの充放電優先に関する使い方は以上になりますが、充放電の中でも、電気自動車への充電動作には注意が必要です。

 

電気自動車へ充電する際に設定する運転モードはグリーンモードだけでなく、手動運転モードの「車両充電」「拡張充電」「エレムーブ」があります。

 

 

 

 

この中でも「車両充電」にすると、電気自動車へ充電することはできますが、蓄電池は待機状態となり、蓄電池は放電も充電もしなくなります。また、「車両充電」が完了するとV2Hのコネクタロックが自動で解除されます。引き続き動作させたい場合は、希望の運転モードを手動で設定します。今回の場合はグリーンモードに手動で戻します。

 

手動で何も設定操作をしないとコネクタロックが解除されてから 6 時間経過後に、「車両充電」が設定される直前の自動運転モードに切り替わります。この6時間の間、蓄電池は待機状態のままで、V2Hもコネクタロックが解除されているので待機状態となります。つまり、蓄電池と電気自動車の電気どちらも使うことができません。

 

また、太陽光発電している場合は自家消費することはできますが、余剰電力はすべて売電することとなり、蓄電池へ充電することができません。余剰電力を蓄電池へ充電させたい場合はコネクタロック解除後すぐに運転モードを手動で切り替えてください。

 

 

 

注意点②:勝手に充電!?

 

最後に、V2Hポッドは駐車場、つまり屋外にあるため、外出している間に誰かに勝手に充電されないか心配というご意見をいただきます。その場合は、V2Hポッドにあるスイッチの操作を無効にする設定をしてください。

 

モニターの車両アイコンをタッチしてV2Hシステムの設定画面が表示させます。設定画面に「V2Hスタンド本体操作」の項目がありますので、「しない」にするとV2Hスタンド本体での操作は受け付けられません。V2Hポッドで操作するコネクタロックやその解除、自動運転の切り替え、車両充電はモニターからでも操作できます。ですので、モニター側からの操作になれるのが安心な使い方といえます。

 

 

 

 

まとめ

 

今回は、ニチコンのトライブリッドシステム「ESS-T3」の充放電に関する使い方と注意点を解説しました。通常時の放電優先、停電時の充放電優先はモニターの設定で最初に設定してください。通常の充電優先は車両へのコネクタロック有無でコントロールしてください!

 

また、今回は充放電だけについて解説しましたが、ニチコンのトライブリッドシステム全体の使い方、仕様に関して、疑問点や困っていることがある方は是非コメントをいただきたいです!私が回答できることはもちろん、メーカーにも確認して回答させていただきます。やっぱり実際に使用された方のご意見が重要ですし、これからトライブリッドシステムの導入を検討している方にとって必ず有益な情報となります。

 

 

 

 

トライブリッドシステムに興味持っていただいた方や、もっとこんなことを知りたいよ!蓄電池選びでこんなことに悩んでるよ!という方は、気軽に連絡ください。

 

 

 

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