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太陽光発電
蓄電池
今回は、太陽光発電・家庭用蓄電池の導入を検討している方にとって重要なエラー・不具合に関する情報をお伝えします!
最近の家庭用蓄電池には様々なセンサが内蔵されており、24時間365日点検している状態にあります。もし不具合が発生したり、不具合につながる状態になったりすると、エラーとして表示されます。
エラーの内容には様々な種類がありますが、実はほとんどの場合、これから紹介する2つが95%以上を占めます。今回は、そのエラー内容と対処法や予防策について詳しく説明します。
通信異常
まず、最も多いエラー内容は「通信異常」です。
最近の家庭用蓄電池は、スマートフォンのアプリでモニタリングしたり、メーカーの見守りサービスを受けたり、天気予報や気象警報のデータを取得したりするために、インターネット接続がほとんど必須となっています。そのため、蓄電池はご家庭にあるルーターへ接続するLAN工事をする必要があります。接続方法としては、有線接続が望ましく、新築工事の場合は有線LAN工事ができるため問題ありません。ただ、既存住宅の場合は、あとからLANの配線工事を行うことは難しいため、こちらのような無線LANアダプターを使った無線接続することが多いです。
しかし、この無線接続は、みなさんも知っているように、有線接続より通信が不安定になるため、通信異常が多発する原因となります。
こちらは当社でオムロンのマルチ蓄電プラットフォームを設置いただいたお客様のエラー履歴の内容です。このCから始まるエラーコードはすべて通信異常に関する内容です。無線接続でも自動で再接続を試して回復することがほとんどですが、再接続しようとしても回復しないときは手動で無線LANアダプターの再設定をする必要があります。工事の際に、無線LANアダプターなどを使用する場合は、その再設定方法を販売店へ確認しておくといいです。
ただ、この再設定の頻度が高いと接続方法を見直す必要があります。対処方法としては、「PLC」と呼ばれる電源コンセント経由で電源ラインを使った有線による接続方法があります。月に一度は再設定が必要になっていたこのお客様もPLCに変えることで通信状況が安定しました。
ただし、この機器は蓄電池側とご家庭のルーター側にそれぞれ親機と子機が必要となるため、電源コンセントを占用してしまう点に注意が必要です。
モニター表示異常
次に多いエラー内容は、「モニター表示異常」です。蓄電池には通常、稼働状況やエラーを表示するモニターが付いています。このモニターはお客様が太陽光発電や蓄電池の状態を確認するための重要なインターフェイスです。
このモニターに異常が発生すると、正確な情報が表示されず、モニターの不具合なのか、太陽光発電や蓄電池の不具合なのかわからず、適切な対処が難しくなります。モニター表示異常が発生した場合は、まず、モニターのリセットや再起動を試してみてください。モニターにはリセットをかけるボタンなどがついています。
ダイヤゼブラ電機の専用モニターですと、こちらのボタンの右上にある穴へクリップ等の細いもので長押しするとモニターのリセットがかかります。
ニチコンモニターでは側面にスライドスイッチがあるのでOFFにしてしばらく時間が経ってから再度ONにしてください。その他のモニターについては、取扱説明書や販売店へ確認してください。モニターのリセット方法を知っておくことが重要です。
リセットや再起動をしても改善されない場合はモニターではなく、太陽光発電や蓄電池の機器の不具合である可能性が高いため、すぐに販売店へ連絡してください。
導入する前に知っておいてほしいことは、太陽光発電や家庭用蓄電池の機器保証は15年と長いことが多いですが、モニターだけは例外で1年保証と短いことが多いです。2年目以降で故障すると修理費用や交換費用で数万円かかってしまうリスクもあります。
私としては、スマホのアプリなどでモニタリングできる機種であれば、わざわざその専用モニターをつけなくてもいいと考えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、太陽光発電や蓄電池のエラーとして頻繁に発生する「通信異常」と「モニター表示異常」について説明いたしました。
9割以上はこの2つで、太陽光発電や蓄電池の本体側のエラーや不具合は正直ほとんどありません。
また、ライフスタイルにあった機種の提案や電気料金プランの紹介など、トータルサポートも実施しています。蓄電池選びで困っていることや当社へご興味のある方はお気軽に連絡ください。
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