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【後悔しない!】太陽光発電と家庭用蓄電池を設置するときにチェックすべき3つの出力値

 

 

今回は太陽光発電と蓄電池を導入したあとに、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにチェックすべき「出力値」について紹介します!

 

太陽光発電と蓄電池の導入を考えているみなさん!“出力ってなに?”って思いませんか?出力には、「太陽光パネルの出力」「パワーコンディショナの出力」「蓄電池ユニットの出力」の3つがあります!それぞれの出力値の意味と注意点をわかりやすく解説しますので、これから太陽光発電や蓄電池の導入を検討している方はぜひ最後までご視聴ください!みなさんのおうちにピッタリの太陽光発電・蓄電池の選び方を、一緒に考えてみましょう!

 

また、この内容は販売店でも把握していない、説明できない営業マンが多いです。販売店選びする上でも今回の内容を理解して、購入を検討している販売店へ質問をしてみるとその販売店のレベルがわかると思います!

 

 

 

太陽光パネルの出力とは

 

 

まずは「太陽光パネルの出力」についてです。

 

太陽光パネルで発電する電力の瞬間的な数値で、発電した量とは異なります。太陽光発電の発電量と出力の違いについてはこちらの動画で解説しておりますのでご覧ください。

 

 

 

 

また、太陽光パネルの出力は、カタログなどに記載されている容量とも異なります。

 

例えば、400Wの容量の太陽光パネルでは、設置環境の温度、太陽光の入射角度、パワーコンディショナの変換効率、経年劣化などの要因で、最も気候条件が良いとされる5月でも、設置した太陽光パネル容量の8割~9割程度の300W~350W程度が最大です。

 

 

 

 

複数枚で8kWの容量の太陽光パネルを設置しても6kWちょっとが最大と想定してください。

 

また、今の話は南向きの片流れのときで、切妻屋根や寄棟屋根など、複数の方角にパネルを設置する場合、各方角の入射角度が異なるため、発電出力のピーク時間帯も異なります。そのため、5月でも8割の発電出力は得られないことが多いです。

 

太陽光発電を導入する際は、必要な消費電力の1.5倍ほどの太陽光パネルを設置することをおすすめします。また、経済効果を計算する際は、設置する太陽光パネルの総容量の7割程度の発電出力を見込んでおくと良いでしょう。

 

 

 

 

パワーコンディショナの出力とは

 

次に、パワーコンディショナの出力です。太陽光パネルの直流の電力出力をおうちで使うための交流電力に変換して出力する電力です。ハイブリッドパワーコンディショナの場合は、蓄電池ユニットからの直流の放電出力も含みます。

 

太陽光パネルの出力でも伝えたように、太陽光パネルの出力はパネル設置総容量の8割~9割程度が最大ですので、パワーコンディショナの出力はそれに合わせた出力で十分です。太陽光発電用のパワーコンディショナは主に3.0kW、4.0kW、4.4kW、5.5kWの機種があります。ハイブリッドパワーコンディショナは主に5kW、5.5kW、5.9kW、9.9kWの機種があります。8kWの容量の太陽光パネルを設置しても6kW程度が最大と想定できるため、5.5kWや5.9kW出力のパワーコンディショナで十分となります。

 

出力が4.0kWの出力が小さすぎるパワーコンディショナを設置してしまうと、太陽光パネルで6kWの発電出力があっても差分の2kWは溢れて捨ててしまうことになります。設置する太陽光パネルの容量と想定される最大発電出力から必要なパワーコンディショナの出力を判断するといいでしょう。

 

 

 

 

太陽光発電システムの出力とは

 

ここでみなさんにクイズです!容量12kWの太陽光パネルと出力9.9kWのパワーコンディショナを設置すると、太陽光発電システムの出力はいくつでしょうか?

 

太陽光発電”システム”としての出力は、太陽光パネルの容量とパワーコンディショナの出力のうち、小さい方として定義されます。パワーコンディショナが2台以上になると、各パワーコンディショナの出力とそれに接続されている太陽光パネルの容量のうち小さい方の合計となります。12kWの太陽光パネルを設置しても、パワーコンディショナが9.9kWなら、システムの出力値は9.9kWになります。同様に、8kWのパネルを9.9kWのパワーコンディショナに接続した場合、出力値は8kWです。

 

太陽光発電システムの出力値は、電力会社の申請や経済産業省への設備認定、補助金の計算に使われますので、覚えておくと良いでしょう。

 

 

 

 

4.0kWのパワーコンディショナが2台ある場合、それぞれに5kWのパネルを接続すると、システムの出力値は4kWと4kWの合計8kWとなります。4.0kW出力のパワーコンディショナに、それぞれに3kWの太陽光パネルを接続すると、太陽光発電システムは小さい方の3kWと3kWの合計6kWとなります。

 

 

 

 

蓄電池ユニットの出力とは

 

最後は「蓄電池ユニットの出力」についてです。蓄電池ユニットの出力とは蓄電池ユニットから放電される電力の出力値と、蓄電池ユニットに充電される出力値です。基本的に放電も充電も同じ出力値です。

 

ハイブリッド蓄電池を導入する際にはこの出力値も確認しないと想定していた動作にはならないことがあります。

 

 

 

 

具体的にニチコンのトライブリッドT3蓄電池を例にみてみましょう。

 

ニチコンT3パワーコンディショナの出力は5.9kWですが、4.9kWhと7.4kWhの蓄電池ユニット1台を設置したときの放電と充電の最大出力値は4kWです。

 

まず放電の動作についてみてみると、夕方以降の太陽光発電出力がない状態で、おうちで使う電力は蓄電池からの放電電力で賄います。このとき、システムで出力できる最大出力はパワーコンディショナの5.9kWではなく、蓄電池ユニットの4kWとなります。

 

よって、おうちで4kW以上の消費電力になると4kWを超える分は、買電することとなります。「あれ、蓄電池があるのに?」って思った方、そうなんです!蓄電池ユニットの放電出力の見落としには注意してください。

 

パワーコンディショナの出力は、太陽光発電の出力と蓄電池の放電出力をあわせて、最大でどれだけ出力できるかという数値です。パワーコンディショナの出力だけみて運用するとIHクッキングヒーターや電気自動車の充電をするときに買電することになってしまいます。

 

 

 

 

次に充電の動作についてみてみると、容量8kWの太陽光パネルで6kWの発電出力があり、おうちの消費電力が0.5kWと小さい状況とします。

 

太陽光発電した電力は、自家消費、蓄電池充電、売電の優先順位で使われるため、[6kW]-[0.5kW]の余剰電力5.5kWのうち、4kWは蓄電池へ充電さます。さらに、[5.5kW]-[4kW]の1.5kWは売電することとなります。

 

ここでお伝えしたいのは、蓄電池がまだ100%になっていない状態でも、充電出力の上限により売電をしてしまうということです!まだ蓄電池がフル充電になっていないのに、売電をするのは充電出力が原因の可能性があります。

 

 

 

 

そして、蓄電池ユニットの充電と放電の出力は、リチウムイオン電池の特性上、周囲の使用温度によって変化します。

 

これからの寒い季節ですと、充電と放電の出力が下がるため、今までの季節よりも充電に時間がかかったり、売電になる電力が大きくなったり、蓄電池から使える電力が低下したりします。

 

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?今回は太陽光発電と蓄電池の「出力値」について詳しく解説しました。このポイントを押さえることで、太陽光発電と蓄電池の電力をより効果的に活用ですことができます!太陽光パネルやパワーコンディショナ、蓄電池の出力の関係を理解しておくと、発電量の最大化や買電の節約につながります。

 

これから太陽光発電や蓄電池の導入を検討している方は3つの出力を確認すること、すでに導入している方は出力値を確認して、これからの節電生活に役立てていただきたいです!

 

また、冒頭でもお伝えしたように、この内容は販売店でも把握していない、説明できない営業マンが多いです。販売店選びする上でも今回の内容を理解して、購入を検討している販売店へ質問をしてみるとその販売店のレベルがわかると思います!

 

もちろん、太陽光発電や蓄電池に関する質問や見積りも受付けているので、もっと詳しいことが知りたい方は、お気軽に連絡ください。

 

 

 

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