今回は太陽光発電を導入するときに皆さんが気になる経済効果について、発電シミュレーションや経済シミュレーションには含まれていない、太陽光パネル設置のメリットについて紹介いたします！

 

太陽光パネルと言えば、電気をつくって、自家消費したり、売電したりすることで節約をするための設備と考える方が多いかもしれません。しかし、実はそれだけではありません。

 

太陽光パネルを設置するだけで、遮熱効果や断熱効果といった、意外なメリットがあるんです！今回はその効果について、具体的なデータを交えながら解説していきます。

 

 

 

太陽光パネルの遮熱効果とは？

 

まず、夏場における太陽光パネルの遮熱効果について見ていきましょう。皆さんも夏の暑さで、家の中が蒸し風呂のように感じたことがあるかと思います。屋根は日中、太陽からの強い日射を受けて、どんどん熱を吸収します。

 

その結果、屋根材が高温になり、その熱が室内に伝わって室温が上昇します。しかし、太陽光パネルが屋根に設置されている場合、この熱が直接屋根に伝わることを防ぐことができるのです。

 

実際に、新エネルギー財団の報告によると、太陽光パネルが設置された屋根の遮熱効果は、例えば、夏場の屋根の表面温度が70℃に達したとき、パネルがない場合、野地板（屋根の内部構造部分）の表面温度は約49℃にもなります。しかし、太陽光パネルを設置すると、その温度は約38℃にまで低下します。

 

つまり、太陽光パネルを設置することで、野地板や天井面の温度上昇を約10℃抑えることができるのです。これにより、室温の上昇も抑えられ、エアコンの稼働時間を短縮できるため、電力消費の削減にもつながります。

 

 

 

冬場の断熱効果も見逃せない！

 

次に、冬場の太陽光パネルの効果についてです。冬になると外気温が下がり、屋内が寒くなるのを防ぐために暖房をつけることが増えます。ですが、太陽光パネルがあると、屋根の断熱効果が向上し、屋内の温度低下を抑えることができます。

 

新エネルギー財団のデータによれば、冬場の外気温が-5℃のとき、太陽光パネルが設置されていない屋根では、野地板の表面温度が約8℃になります。しかし、太陽光パネルが設置されていると、その温度は約13℃にまで上昇します。

 

つまり、冬場に太陽光パネルを設置することで、屋根の温度低下を約5℃抑え、室内の温度をより暖かく保つことができるのです。これにより、暖房の使用頻度を減らし、エネルギーコストの削減に貢献することができます。

 

 

 

 

 

太陽光パネルの設置で得られる省エネルギー効果

 

ここまでで、太陽光パネルを設置することで、夏場には温度上昇を抑え、冬場には温度低下を抑える効果があることがわかりました。これらの効果により、室内の温度を快適に保ちながら、エアコンや暖房の使用を抑えることができ、結果として家庭全体のエネルギー消費を減らすことができます。これは、発電量から計算する経済効果には含まれていない部分で、電気代の節約に直結しますが、数値化することが難しいです。

 

ですが、特に近年のエネルギーコストの上昇を考えると、こうした省エネルギー効果は非常に大きなメリットです。太陽光発電による電力の自家消費と相まって、電力会社から購入する電力を削減することで、家計の負担を軽減することができます。

 

 

 

雪や霜への対応

 

太陽光パネルは、雪や霜が降り積もる冬場にも役立ちます。パネル表面は滑らかであるため、積もった雪が比較的早く滑り落ちることが多いです。これにより、屋根に積もる雪の重さが軽減され、屋根が損傷するリスクを減らすことができます。また、発電中の微量な自己発熱により、薄い雪や霜を融解する効果も期待できます。

 

ただし、積雪が多い地域ではパネル上の雪が発電を妨げることもあるため、設置時に適切なメンテナンスや除雪方法についても考慮することが重要です。

 

 

 

まとめ

 

太陽光パネルは、電気をつくるだけでなく、夏場の遮熱効果や冬場の断熱効果といった意外なメリットもあります。これにより、年間を通じて快適な住環境を維持しながら、省エネルギーを実現できます。これから太陽光パネルの設置を検討されている方は、ぜひこうしたメリットも考慮してみてください。

 

もちろん、太陽光発電や蓄電池、V2Hに関する質問や見積りも受付けているので、もっと詳しいことが知りたい方は、お気軽に連絡ください。

 

 

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